3月うさぎ

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浴室・寝室@コルビジェ・アパルトマン<パリ・レポート104>
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さらに、浴室と寝室スペースに来ると、
彼の実験がこの自身が住むアパートでいろいろ行われていたことがよく判る。

まず、配置がバラバラ。
シャワーとバスタブは別々の場所にあるし、
なぜか変に背の高く脚が細すぎる妙なベッド(とても寝心地がいいとは思えない)、
扉に至っては、まるでアンネ・フランクの隠れ処のように、棚も一緒に開く具合になる。
そして、なんでまたここに机とイス??

奥さんが一緒に住んでいたのだとすると、かなり文句が出たのではないかと容易に推察出来る。(笑)
しかし、写真を見ると、それなりにこの部屋を使いこなしていた感じもあって、さすがに自邸の余裕かな・・とも。

このアトリエ+自邸を訪れて、
コルビジェはストイックに建築に向かうタイプでなく、豊かで楽しみながら設計していたことが良く解った・・というようなことを夫が言っていたけれど、私も同じ感想。
きっと、モノづくりが楽しくて楽しくて仕方がなかったんだろうな。。絵であれ、建築であれ。
「住宅は住む機械」
彼の有名な言葉を思い出す。。

天才なりのさまざまな試行錯誤が見て取れて、かなり参考になりました。

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フランス旅行9
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キッチン&ダイニング+リビング@コルビジェ・アパルトマン<パリ・レポート105>
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特に広くもない。
いたってシンプルで簡素なイメージの台所と食堂と居間。
しかし、よく見ると、さまざまなトライアルがあることに気づく。
タイルのキッチン、ガラスブロック、色板ガラス・・・

写真を見ると、かつてはこの仕切り壁にコルビジェ自身の絵を飾っていたようだ。

将来あまりにも有名になるコルビジェチェアもそこに置かれていた。
フランス旅行9
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階段と屋上@コルビジェ・アパルトマン<パリ・レポート106>
3月うさぎ
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最後に階段と屋上。

サヴォア邸の原型のような階段。
色の塗り分けの仕方がいかにもコルビジェらしい。

インテリアからの延長の屋上空間。
これも、やはりサヴォア邸の屋外空間を考える土台となっていることが見てとれる。


フランス旅行9
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マルシェ@16区<パリ・レポート107>
3月うさぎ
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パリ16区の辺りは、治安も良く、いろいろ揃っていて住み易そうな場所。
週末だからかもしれないけれど青物のマルシェも出てました。

夫は、来年ももしパリにアパート借りるんなら(その可能性は低くはない!)この辺りでもいいかも?なぁんて言っている。

買ったばかりの甘酸っぱいラズベリーをつまみながら、建築散歩続行です!

フランス旅行9
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アールヌーボー<パリ・レポート108>
3月うさぎ
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パッシー地区でもう一つ注目すべきは、アールヌーボー建築が多いこと。

特にギマール/Guimardは当時売れっ子だった。
曲線を駆使した自由で官能的な形態は当時流行になり、特にこの地区では、ここもあそこも・・といった感じでアールヌーボーに塗り替えられていった。
フランス旅行9
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ラ・ロッシュ+ジャンヌレ邸<パリ・レポート109>
3月うさぎ
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同じく16区のパッシー地区にあるラ・ロッシュ+ジャンヌレ邸/Villa La Roche-Leannrat。

ラ・ロッシュ氏とコルビジェの従兄弟ピエール・ジェンヌレ(時に仕事も一緒にしていた)のための2軒続きのL字型の家。

小路の行き止まりにあるが、この白いモダンな家が初めてここに建った時、ご近所の人たちはどんなふうに思ったんだろう。。

フランス旅行9
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ラ・ロッシュ+ジャンヌレ邸(内部)<パリ・レポート110>
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ホールの吹き抜けとキャットウォークによる大きな四角い空間とピロティ上に張り出し湾曲カーブを描くスロープ(これはかなり急!)をもつギャラリー空間が、
上下に展開する「建築的プロムナード」をつくっているのが、この家の特徴。

靴の上から、ビニールカバーをつけて見学・・(コルビジェのアパルトマンより、管理が厳しそう,,)しかも、公開されているのは2棟のうち、ラ・ロッシュ邸の方だけ。

今は、現コルビジェ財団の本部が日常ここで仕事をしているようです。
フランス旅行9
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ディテール@ラ・ロッシュ+ジャンヌレ邸<パリ・レポート111>
3月うさぎ
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その他、ディテールあれこれです。

ベルやスイッチのダンゴみたいな2つ重ね・・・
なんやらかわゆい。

居室に時折色が使っているのも、コルビジェらしい。

今でこそ見慣れたディテールも、当時の常識からすれば、
画期的(そぎおとし!)なものばかり。

とにかく、世界をシンプルに、かつ美しくするにはどうすればいいのか
・・・ここにはその解答がいくつもあります。
フランス旅行9
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巨人と小人<パリ・レポート112>
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ルーブルの北辺り。

ここの広場のあたりからバスが出ている・・はずなのだけれど、、、

と、キョロキョロ捜しているあいだに(バスのナンバーは判っていても、停留所探しに時々苦労する!)
いつのまにかこんな絵本から抜け出したような人たちが繰り出して来た・・・

むこうでは、おなじみのキャラなんだろうか・・・

子ども達も大喜び♪・・・と言うには、ちょっと近くで見ると怖めのヴィジュアル。
フランス旅行9
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サクレ・クール聖堂<パリ・レポート113>
3月うさぎ
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サクレ・クール聖堂/Baslique du Sacre-Coeur

オルセー美術館から、市内を一望した時、ずっと北の端にモンマルトルのサクレクール聖堂の姿がすごく格好よく見えたので(高い丘の上にあるので、すごく目立つのです!)、
滞在中にここを訪れたいと思っていました。

この寺院のような建築をビザンティン様式のロマネスクの教会というのだそうです。
リヴァイバルらしいですが・・・
モンマルトルはパリ石膏の産地でもあり、そのモンマルトルに白亜のドーム建築を!と構想されたらしく、幅45m、奥行70m、ドームの頂部までの高さはなんと80mもあるのだとか。
完成は、1876ー1919年と意外に新しい。
不仏戦争やパリ・コミューンの崩壊でがっくり来ていた市民を鼓舞するために建てられたという。

竣工直後はいろいろと批判されたらしいが、今ではすっかりパリの人気者!
(ただ、パリっ子たちに人気か、パリ観光客に人気かは定かではないけれど。。)









フランス旅行9
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モンマルトルの丘<パリ・レポート114>
3月うさぎ
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しかし、モンマルトル/Montmartreは、今も昔も人がいっぱい☆

昔は古き良き時代のユトリロら画家達が集ったこの丘の独特の雰囲気があってさすがパリ♡と憧れたものでしたが、今はちょっと観光化しすぎて、もともとのこの場所のオーラを失ってしまっていたのは残念な気がしました。

でも、今でも、パリと言えば、この辺りの風景が思い浮かぶ・・という人も少なくはないんじゃないかな?

フランス旅行9
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サービス<パリ・レポート115>
3月うさぎ
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今回の滞在で、フランスのサービスは、以前よりはだいぶ向上しているように思いました。

特に、こちらが学びたいほどなのは、挨拶の徹底ぐあい。
日本だと、お店の人は挨拶しても、客の方はあまり口を開かないことが多いですよね。
フランスでは、最初にボンジュール(こんにちは)かボンソワール(こんばんは)は必ず言うし、客の方も、何も買わなくても、メルシ(ありがとう)か、オールボワール(さようなら)とか一声かけてから出るというのがマナーになっています。

そして、フランス人はかならず女性に対しての挨拶には「マダム」とつける。
ボンジュール〜マダ〜ム、メルシ〜マダ〜ムという具合。
少し目が合っただけでも、ウイ、マッダ〜ム!と言われてしまうので、なんかどきまぎしてしまうくらい、、
とにかく、町中にいると一日中マッダ〜ムと呼ばれ続けます。
ようやく慣れましたけど。。
それに一度だけ、マドモアゼル(これかかなり若いお嬢さんに対して言う)と読んでもらったことがあって、間違いだって何だってちょっぴり嬉しかったりもして(^^)9

日本で「奥さん、奥さん」って言われても、あんまり嬉しくないけどね。
やっぱりこれはフランス語のマジックかも。
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ブキニスト<パリ・レポート116>
3月うさぎ
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ブキニスト/Bouquinistesというのは、
古書露天商のこと。

パリに行ったことがある人なら必ず、あ、あれね・・とモスグリーンの箱が並ぶセーヌ岸の風景を思い出すと思う。

ブキニストの歴史は古い。
1606年には、もう今の形でセーヌのシテ島、サン・ルイ島付近のセーヌの両岸に、ブキニストが並び始めたらしい。
古本、雑誌、ポスター、写真、絵葉書など狭いスペースだが、それぞれに少しずつ個性を出した品ぞろいである。

値段はあまり気にせずに、ブキニストで買った!という思い出付きでお土産物捜してみるのも悪くないかも。。
実は、掘り出し物の古書などが潜んでいるという話しもありますから。

フランス旅行9
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2つの前輪<パリ・レポート117>
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3輪のバイクなら、日本にもありますが、
それは普通、前が1輪、後ろが2輪・・ですよね?

パリでは、なぜか前が2輪、後ろが1輪のバイクがよく走っていた
・・と夫が言ってました。(私は気づいてなかったけど、、)

で、やっと本物が見られたのが、コレ!

かえって安定がよかったりするのかな?
感想聞いてみたい!
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セーヌ夕景<パリ・レポート118>
3月うさぎ
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いよいよ、パリ最後の日になりました。

このセーヌ川岸の風景ももう見納めです。
毎日でも眺めていたい美しい夕景。。

でも、パリには、また来そうな気がしています。


フランス旅行9
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リフォーム<パリ・レポート119>
3月うさぎ
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2012.6.10(Sun)

サンジェルマンのアパートともいよいよお別れ。
こじんまりながら、機能にも優れ、快適なパリ滞在を支えてくれました。

モダンな全体を白でまとめたインテリアの中で、天井にだけリフォーム前の古い垂木が残っていてちょっと面白いチャームポイントになっています。

新しくする時に、ちょっとだけ古いものを残しておく・・・
リフォームの極意です。
フランス旅行9
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これからのフランス<パリ・レポート120>
3月うさぎ
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アパートから空港まで送ってもらったタクシーの運転手さんと少し雑談をしました。

アパートを出たところで、新しい首相(オランドさん)の一派が活動しているのはここ!と教えてくれたので、(オルセー美術館のすぐ裏あたり)
私が「新しい首相はどうですか?」と聞くと、言葉に詰まって苦笑いしていたので、実は彼はサルコジを応援していたのかもしれない、、、
やっぱり、政治の話しは難しいねえ。笑

話しているうちに、彼は建築の大学を目指している学生さんだったことが判明!
(運転手のアルバイトしながら予備校に通っているってことになるのかな・・)
夫がこちらの大学に設計指導に来た話しをしたらやけに感動?してくれていました。
もしかしたら、彼が目指す大学だったのかも。。
来年ももしかしたら来るかもしれないからと言うと、頑張って勉強しなきゃ!!と言ってました。
そういう意味ではなかなか奇遇だったのかも。。

パリ生まれの彼。
つまり生粋のパリジャン?
ウワサ通り日本の文化にかなり興味があるようで、マンガ(マンギャって発音だった☆)をかなりよく読んでいるらしく、「ヤクザ」って言葉も知っていて、小指を切るのは普通のことか?なんて聞いていました。(そんなんが普通だったら日本はえらく怖い国じゃん☆)
お寿司もよく食べに行くと言っていました。

私の印象からすると、フランスの町はどこも少し(日本の感覚からすれば)人出不足感がありました。
人気のカフェでもフィールドサービスは一人とか、行列が出来ててもチケット売り場は一人とか、、
つまり、人件費を節約しているのでしょう。

そういう雇用問題を含め、これからのフランスはどうなって行くのでしょう。
少なくとも、このタクシー運転手のアルバイトをしている彼が、建築の仕事に就く夢がかなうといいね・・・と、勉強頑張って!そして、できればまたどこかで会いましょう!と言って別れました。

フランスはなんだかんだ言ってもヨーロッパの核になる国。
フランスの平穏は、ヨーロッパの平穏(しいては世界の平穏)にもつながります。
オランド新首相の舵取りに注目が集まります。




フランス旅行9
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回転木馬<エピローグ>
3月うさぎ
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おかげさまで、フランス旅行記、なんとか最後まで無事書き終えました。フ〜〜

今回は滞在ベースで、かつ自分の時間がいつもの旅行より沢山あったこと、それからやっぱりフランスは魅力一杯で取り上げたいことがいっぱいあったこと・・・そんないくつかの理由により、レポートの数も随分膨らんでしまいました。
でも、内容の濃さはともかく自分自身のアーカイヴをしっかり固められたことに対してはほぼ満足しています。(ま、アルバム代わりというところでしょうか。)

最後までおつきあいいただきありがとうございました。
毎日楽しみにしている・・といろんな人に言っていただき、心の支えになりました。
心より感謝致します。
(スピード的についていけなかった方、カテゴリーのページ「5」で振り返っていただくこともできます。)

レポートがやけに急ぎ足だったのは、実は次の旅行が控えていたからです。
明日から(もう今日か、)また2週間ほど旅に出ます。
今度は、アメリカ大陸横断です!
(ヒィ〜、体力が持つか,,,)

帰って来たら、アメリカ・レポートお届けしたいと思います。


ではでは、行ってきま〜す!
皆さんも素敵な夏を♪



フランス旅行9
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