2012.07.28 Saturday 13:11
さらに、浴室と寝室スペースに来ると、
彼の実験がこの自身が住むアパートでいろいろ行われていたことがよく判る。
まず、配置がバラバラ。
シャワーとバスタブは別々の場所にあるし、
なぜか変に背の高く脚が細すぎる妙なベッド(とても寝心地がいいとは思えない)、
扉に至っては、まるでアンネ・フランクの隠れ処のように、棚も一緒に開く具合になる。
そして、なんでまたここに机とイス??
奥さんが一緒に住んでいたのだとすると、かなり文句が出たのではないかと容易に推察出来る。(笑)
しかし、写真を見ると、それなりにこの部屋を使いこなしていた感じもあって、さすがに自邸の余裕かな・・とも。
このアトリエ+自邸を訪れて、
コルビジェはストイックに建築に向かうタイプでなく、豊かで楽しみながら設計していたことが良く解った・・というようなことを夫が言っていたけれど、私も同じ感想。
きっと、モノづくりが楽しくて楽しくて仕方がなかったんだろうな。。絵であれ、建築であれ。
「住宅は住む機械」
彼の有名な言葉を思い出す。。
天才なりのさまざまな試行錯誤が見て取れて、かなり参考になりました。