3月うさぎ

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星条旗<プロローグ>
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やれやれ・・

昨日、アメリカより無事帰り着きました。

ロサンゼルスに入って、サンディエゴ、ダラス、フォートワース、ピッツバーグ、フィラデルフィアと廻って、最後の訪問地はニューヨーク!
楽しくかつ刺激的な2週間でした。

西海岸→南部→東海岸の大陸大移動・・・
やはりアメリカ大陸はデカイ!!
そして、あまりにも多種多様なものが混じりすぎていて、とても一言では語り尽くせない。。
(・・というわけで、またアメリカ旅行のレポート始まります!)


額に入った星条旗/FlagsはMOMA(ニューヨーク近代美術館)に飾られていたジャスパー・ジョーンズ/Jasper Johnsのペインティング。

ただの星条旗ではない。
ジャスパー・ジョーンズの星条旗なのだ。
わかるかな?
アメリカ旅行1
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ルイス・カーン<プロローグ>
3月うさぎ
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ルイス・カーン/Louis I.Kahn

夫がまだ、大学の助手時代、研究室で購入した大量のビデオを持ち帰ってきたことがありました。
それは世界の建築家シリーズ。
ル・コルビジェ、ミース・ファン・デル・ローエ、フランク・ロイド・ライト、リチャード・ロジャース、フィリップ・ジョンソン等全部で10巻以上はあったと思いますが、それらをひたすら端から観て行きました。
どれも皆良く編集されていて興味深かったですが、その中で一番私の心に残ったのがルイス・カーンでした。
感動したので何度も観ました。
特に、カーンが建てた住宅の中で、フィッシャー邸、エシュリック邸、それからソーク生物研究所、キンベル美術館は記憶に鮮明に留まり、いつか訪れたいという気持ちを強くしました。

勿論、夫は学生の頃からのカーンのファンですから、今回のアメリカ行きは長年の念願かなって・・というところでは一致しています。

Architecture comes from The Making of a Room.
建築は、部屋をつくることに始まる。
Louis Karn
アメリカ旅行1
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LAX<西海岸レポート1>
3月うさぎ
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ではでは、本編に入りま〜す!


私にとって4回目となるアメリカ大陸の旅。

1度目は、学生時代。ロッキーの大自然に憧れて友人と2人で初めてのアメリカ。
しかし個人旅行初めてにして、グレイハウンドバスで90日かけて北アメリカ大陸一周のバックパックの旅!・・・青春でした。

2度目は、イリノイでの短期ホームスティを真ん中に挟んで、またまたニューヨークからロサンゼルスまでグレイハウンドで別ルート横断の旅。
最後は金欠で一日一食でようやく西海岸まで持ちこたえたものの、ほとんど持ち金はそこで使い果たしていたというのに、ホームステイ先のダディのマウイ島コンドミニアム1週間のプレゼントにつられてついつい長逗留。最後は裏も表も判らないこげパンのようになってました。
この旅の間に、なんとかなる→なんとかするに徐々に心情が変わった気がします。
根性がついたというか、ズーズーしくなったというか、、

この2つの旅行のおかけで、私はとりあえず、アメリカで大地に足をつけた州は、29州になりました。(まあ、食事やトイレ休憩だけ・・みたいなのも入っていたと思うけど・・)
大陸は合計3横断したことになります。
これには、アメリカ人にもびっくりしてもらってました。
ま、基本的には、いかに長く直距離バスの座席に座り続けることに耐えるか・・というところが大なのだけれど。。

この2つの旅で、大地から上る太陽、大地に沈む太陽を見ているあいだに、私の中に目覚めていた何かが目を覚まし・・・、以後、モノを見るバロメーターが随分変わった気がします。

3回目は、結婚してから夫と一緒に訪れた建築三昧(やっぱりこの人と一緒だとどうしてもこうなる・・)の冬のNY旅行。
あの頃は、まだ子どもがいなかったっけ。

そして、そして、今回は4回目。
西に入って、南に寄って、東に抜けます!



2012.8.2.(Thu)

写真は、とりあえず、無事LAXに着きました(@ロサンゼルス国際空港/Los Angeles International Airport)の図。

これからレンタカーショップに寄って(この車はそのレンタカー屋さんまで連れて行ってくれるお迎え便)、まずは西海岸レンタカー旅行が始まります。
同行者は、いつものこの2人(夫+娘)。
そして、3つのトランク。

さてさて、どういう旅になりますか・・・






アメリカ旅行1
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Palihouse<西海岸・レポート2>
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レンタカーを借りて・・・少しロサンゼルス市内ドライブした後、今晩はキッチン付きの部屋だから軽い夕食も買い込んでから、暗くなる前に宿に入る。
本当は少しは散歩でもしてみたいところだが、フライトの疲れもあるし、まぁ、おとなしく休息をとって明日からのスケジュールに備えることに。。

ここは、パリハウス/Palihouse
ホテルではなくて、レジデンス。
つまりこちらでは貸部屋タイプの宿をこう呼んでいるらしい。
(ピッツバーグでももう一度レジデンスに泊まりました。)

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名前のPaliはスペルは違うけど、parisを意識したんじゃないかな?って想像しちゃう位、インテリアには端々まで繊細なこだわりが。。

でも、ホテルじゃないので、なんとなく「みんなの居間だから自由に使ってね〜」的なリラックスした空気感が気分いい。

場所は、ウェスト・ハリウッド/West Hollywood。

アメリカ旅行1
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室内@Palihouse<西海岸レポート3>
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部屋もなかなか広くって、ちょっと若めのお友達のお宅におじゃましているみたいな感じ。
食器、お鍋、キッチンペーパーまで・・・必要なものがひととおり丁寧に設えてあるので、自分ちの部屋のように過ごせるのが有り難い。

ウェルカム・ワインやウォーターが迎えてくれるあたりも感激!
もちろん、それも料金のうちなのだけれど、ま、気は心ってことで。。


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アメリカ旅行1
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朝食@palihouse<西海岸レポート4>
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2012.8.3.(Fri)

Palihouseの気持ちのいい中庭で、朝食をいただきます。

三角のパイみたいなのは、実はドライフルーツ入りのスコーン。
パンもパリっとしていて(さすがpalihouse?)美味しい。

united航空の機内で飲んだコーヒーがあまりにアメリカン(うすい!)すぎてショックだったので、ここではエスプレッソを注文しました。
量は極端に少なくなっちゃうけど、でもシャキッとする苦み健在で、こうでなくちゃぁ!!って感じ。

空気もカラッと爽やかで、さすがCalifornia♪


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シンドラー・スタジオ・ハウス<西海岸レポート5>
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シンドラー・スタジオ・ハウス/Schindler Studio House

オーストリア出身の建築家シンドラーの自邸兼アトリエ。
2組の夫婦の住まいとして設計された。
コンクリートと木による構法や仕上げなどが革新的と評価される。
中庭側に取り外し可能な引き戸(布張り)をつけて戸外空間を生活に取り込み、屋上のスリーピング・ポーチを寝室にするなどカリフォルニアの快適な気候をふんだんに活かした設計を試みている。

これでも、ここはビバリーヒルズの一角です。

でも、家屋といい、庭の雰囲気といい、どう見ても日本ぽくないですか?

シンドラーは日本に来たことがあったらしく、日本の木造建築かかなりの影響を受けたらしいです。

その上、日本では必ず心配される冬の寒さや雨じまい、湿度、カビ、夏に悩ましい蚊・・・などの問題が、カリフォルニアではほとんどノープロブレム。
これは、もう羨ましいとしか言いようがない!

つまり、アメリカ西海岸には、日本以上に日本家屋(デザインではなくて、素材や手法!)が似合うってこと??


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パシフィック・デザイン・センター<西海岸レポート6>
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 パシフィック・デザイン・センター/Pacific Design Center
(1975ー)

ブルーの棟、グリーンの棟、レッドの棟・・・
鮮やかな色彩の外壁と造形の巨大なショールーム。
壁面の色の正体は、色付きガラスのカーテンウォール。

完成当時「青い鯨」とニックネームがついた161mのブルーの棟を皮切りに、グリーンの棟、
レッドの棟が増設された。(よくもこんな一等地にこれだけ土地が残っていたもの・・と感心しちゃうくらい)
中には、インテリア関係の家具、カーテン、キッチン用品、調度品、アート作品
・・・などのショールームが無数に入って様々な店舗がそれぞれの世界を演出している。
(これでもの経済的にも成り立っているのだとすると、
日本とはインテリアのマーケットの大きさがまったく違うということになるのだろうけど、
その品ぞろいに比してお客さんの数はまばらなようにも思う。。
(曜日、あるいは時間帯のせいかもしれないけれど・・)

今は、巨大な幾何学的な形のかたまりが3つゴン、ゴン、ゴン・・
いやがおうにも目立つLAの新しい風景。
アメリカ旅行1
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足形@チャイニーズ・シアター<西海岸レポート7>
3月うさぎ
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前日から、ハリウッド辺りを何度か通っているものの、
あまりここがハリウッド!という気がしていない、、
やっぱり、ハリウッドと言えばここに行かないと、ね。

というわけで、グローマンズ・チャイニーズ・シアター/Grauman's Chinese Theatre

有名人たちの足形がいっぱい。
でも、反応する名前は、我が家だけでも三人三様。

私が、あっ、「アンソニー・クイーンだ♪ソフィア・ローレンだ♪」なんて喜んでても、娘は誰それ・・って感じだし、娘がキャッキャ言ってる人の名前はこちらがピンと来ない、、

世代の違いが、ハッキリする瞬間です。。(ハハハ、、)






アメリカ旅行1
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星形@チャイニーズ・シアター<西海岸レポート8>
3月うさぎ
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チャイニーズ・シアター前の歩道には、
スターの星形(☆と☆がカブりますね。)が並んでいます。
これもハリウッドのおなじみの一つですね。
アメリカ旅行1
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マダム・タッソー蝋人形館<西海岸レポート9>
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そして、ハリウッドとどめはココ!

マダム・タッソー蝋人形館/Madame Tussaud's Wax Museum

ここでは、有名人たち、ハリウッド・スターたちにわんさと出逢えましたよ〜〜

私と夫は古い映画の主人公たちにそれぞれ思い入れ、娘は娘で、最近の映画がTVのスターに釘付けに・・

しかし、良く出来ていますねえ〜
お人形さんぽく見えるのもあるけど(新しい方が技術力がアップしているように思う)、ふっと振り返った時に見ると「Excuse me!」って言っちゃいそうなくらいのリアルに見えこともあって、普通人間にこの距離では近づかないだろ・・って距離まで近づいてマジマジ見てみたり、ちょっぴりドキドキしてみたり・・・

写真もOK!しかも、「お手を触れないように!」なんてケチなことも言わないので、さすがアメリカ、蝋人形たちを友達かのように肩を組んでみたり真似たポーズでポーズをとってみたり・・・大ノリ記念写真大会!


こんな人たちもいましたよ。↓

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Marie Tussaud<西海岸レポート10>
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マリー・タッソー/Marie Tassord

蝋人形館創設者マダム・タッソーことマリー・グロショルツ(旧姓)、後にマリー・タッソーは、1761年生まれのフランス人。

マリーのお母さんが、あるお医者さんのところで家政婦をしていて、そのお医者さんが得意だった解剖模型の技術をお母さんに伝え、マリーはそのお母さんからまた技術を受け継いだことで、蝋人形作りの技術を習得したのだそうです。

ただ、その技術は、今のような楽しい目的で使われるのではなく、時はフランス革命の血生臭い時期、マリーは処刑された需要人物のデスマスクを作る任務を命じられれたのだそうです。その中にはルイ16世や、マリー・アントワネットのデスマスクもあったとか。(なぜだか判らないけれど、マリー自身も処刑一歩手前まで行ったとか、、)
革命後職を失ったマリーは、手元にあった作品で展覧会をしたら大成功で、それがきっかけになって1835年ロンドンに第一号のマダム・タッソー蝋人形館が完成します。


私も以前どこかでマドム・タッソー見たような・・と思っていたのですが、
それはどうやらロンドンだったようです。
ロンドンのマダム・タッソーにも、チャップリンたちもいたような気がしますが、
ギロチンの様子などうす暗くてコワ〜〜い部屋もあったような、、
(最後に、お客さんの蝋人形があって、それにみんなだまされるんだよね。。)
今は、構成も変わっているかもしれませんが・・

現在は、他にも数カ国でマダム・タッソーの蝋人形館が出来ているらしい。
どこも大人気なようですが、もともとはデスマスクを作る技術だったとは・・びっくりですね。



アメリカ旅行1
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ミニーちゃんの正体<西海岸レポート11>
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チャイニーズ・シアターとマダム・タッソーではしゃいで
駐車場に戻る時のこと。

自動販売機の前では、こんな人(これは一体誰?)が飲み物を買っていました。

そして、この先エレベーター前には・・






うオオオオオオオオオオオオオオオオオ・・・

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凪が一言。
「でた!ミニーちゃんの正体!!!」


しばらくあんぐりした後・・感想を続けます。

「一番見てはいけないものを見てしまった、、
しかも、おばあちゃんやし〜」


夢から現実へ・・
シュルルルルルルル

・・・パ〜ン☆☆☆




アメリカ旅行1
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Crescent Beverlyhills<西海岸レポート12>
3月うさぎ
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一泊目のPalihouseがかなり居心地よかったのでここで2泊でもよかったのに〜と家族にも言われましたが、Palihouseはたしかにいいけれど、しかし、お値段もしっかり気味。
・・ということで、コストのバランスを取るために、移動させていただきます。ハハハ
次の日は朝も早いし。(滞在時間が短くなりそうな日程の時は部屋が狭くても諦めるという方針というわけです。ホテル探しは相当トータルで考えます。)

荷物の移動がそこそこ面倒臭いのは言う迄もないけれど、一つでも多くのホテルを見ることはやはり(仕事柄。個人的興味としても。)勉強になるのでいいサンプルがある都市ではできるだけ面倒くさがらずに動くのも悪くない。
少なくとも後学のためには。(笑)
逆に、モロッコのように広間炎天下の街歩きが厳しい場所では、昼間一度シエスタに戻れるようにとできるだけ同じ町では同じ宿で連泊することもあります。つまり、訪問地によっても方針は変わるということです。ハイ。

ホテルの心地よさは、訪問地の感想までコロリと替えてしまいますので、プラスに働くことはあっても、マイナス要因にならないように、いろんな方向からよくよく吟味して選びます。


さて、2泊目の宿は、クレセント・ホテル/ The Crescent Hotel
場所はビバリーヒルズのとっつきという高級ゾーンですが、エレベーターもないプチホテルだし、部屋も小振りで我慢したので価格的には意外とリーズナブルです。(でも、インテリアも適度の華やぎもあって決して悪くはありません。)


このホテルはエントランス・スペースとレストランを兼ねていて、かつ昼間はカフェとして営業しているようです。
この細長いストーブみたいな器具は実は人工のたいまつ!
しかし、夏にたいまつ付けても暑くないとは・・・西海岸人気が高いのは、この辺のこともあるのでしょうね。。(夏は熱帯夜が続く京都人としてはまったく羨ましい、、)

実際、私たちが街歩きから帰って来ると、このホテルのレストランやロビー全体を使って、結婚のパーティが盛り上がっていました。

たいまつも雰囲気作りに一役買っているようでしたよ。(夜はそれくらい冷えるノダ)



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ビバリーヒルズ<西海岸レポート13>
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2012.8.4(Sat)

せっかくビバリー・ヒルズ/Beverly Hillsで目覚めたので、アメリカで一番のお金持ちたちが住む町を軽〜く見学してから向かおうか・・ということになり朝のドライブ。

大通りに近い辺りは、椰子の木がストリートツリーになっていて、
お屋敷と言ってもまだ門から家が見えるくらいの距離でまあ、さすがに高級住宅街ですな〜って位の感じですが、それがどんどん奥へ入っていくと、緑ばかりで道からお屋敷の実体が判らなくなっていきます。たぶん、この辺りに私でも名前を知ってるハリウッドの豪華な面々等も暮らしておられるのだと思います。

日本で言うと、田園調布や芦屋の六麓荘あたりがイメージに近いのかもしれませんが、
絶対的なスケール感がまったく違うって印象です。

もちろんこの広さですから、基本的には車でしか移動できない。
つまり、ほとんど人が屋外にいないこの町で、たまにみかける人影はジョギングしている人と犬を散歩している人。それ以外が歩いている人はたぶんどこかのお屋敷に勤めている使用人・・・ってことなのかなって感じ。

糸井重里(コピーライター)が「となりの車が小さくみえま〜す」という一時期流行ったコピー(もちろん、他の人のコピー)が嫌いだった・・と言っていましたが、
ビバリーヒルズは、「となりの町が小さくみえま〜す」と言いたいがための町なのかも・・と、ふと思ってしまったり。

アメリカではこの町に住むこと自体が、人生すごろくの「あがり」なのかもしれないけれど、それはそれで判り易い目標かもしれないけれど、そればかりじゃねえ,,と、
貧乏人にとってはあまり居心地の良くないこの地をそそくさと後にして、一路サンディエゴに向かいます。(笑)





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ソーク生物学研究所<西海岸レポート14>
3月うさぎ
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サンディエゴ、ラ・ホヤ/San Diego,La Jollaにある
建築家ルイス・カーンの代表作の一つ、カリフォルニアのパルテノンとも呼ばれる
ソーク生物学研究所/Salk Institute Laboratory Buildings

私たちのこの旅の本丸でもあります。

し、しかし、、、
訪問が週末だったので、研究所は基本的にクローズ!!
ガ、ガ〜〜〜〜ン、、
勿論、週末でも研究者たちは研究のために足を運ぶ人もパラパラいるわけだけど、もちろん皆フリーパスのID証明書を持っている。

まず、建物の中に入って行こうとする研究者を呼び止めて、オフィスに繋いでもらいたいとお願いするものの土日はオフィスそのものが閉まっているので月曜日に来て!と言われてしまう。
ウィーク・デーの見学は認めているけれど、週末はダメと規則で決まっているとのこと。
でも、私たちには、この土日しかない、、
粘っていると、ゲートのところの守衛さんに聞いてみたら?と言われて、表玄関に廻る。(普通は、そっちが初めだろ・・)
エントランスゲートのところに車を止めて、それを日よけ件、椅子代わりにしている守衛さん。体重200kgくらいはありそうな大きな黒人さん。
この人にも、お願いしてみるが、ガンとしてNO!と言われる。
月曜日に来い!と。

ヤバイ!これはピンチかも(冷汗)
甘く見すぎていた、、
なんとなくネットでよその人の見学記などを複数読んでいたので、建物内はともかく中庭部分(この建物はそこからのシーンが有名)くらいは簡単に入れてもらえるものと勝手にタカをくくっていた。

しかし、時間もお金も使って、日本くんだりからやって来てスゴスゴ帰るわけにはいかないので、とにかく粘ってみることにする。

まずその巨漢のガードマンさんに、「わかった。あなたが私たちを見張りながら付いて来てよ!そんな時間はとらせないから」なんてことを私も言ってみるけど、
「ボクは任務があるからここ(ゲート)を離れられない。」とあっさり断られる。(ま、そりゃそうでしょうけど、、)

今度は、奥の手、困った時の名刺でおねだり作戦。
夫が英語表記の自分の名刺を見せて、「ぜひあなたの(警備会社の)ボスに頼んでほしい」とお願いしてみる。そして、今度の旅は、本当にカーンの建築をこの目でみるためにわざわざアメリカまでやってきたのだ!ボクはこの素晴らしい建築を是非大学でボクの学生ちに紹介したい!などと、ちょっと大袈裟気味にアピールしていると(一応ウソじゃない!)、ようやくNO!NO!言っていたガードマンさんが、「ふ〜ん、プロフェッサーなん?!(そうは見えへんけど、、って顔)じゃ、ちょっとボスに聞いてみる・・」とやっとのことで上に繋いでくれた。
無線でボスに連絡を取った後、しばらくしてボスが現れた。(へ〜え、ソークの中にいたんだ〜)
登場の瞬間はちょっとコワそうに見えたけど、夫が名刺を見せて挨拶したら、「Welcome!」と言ってくれた。
Welcomeってことは・・・も、も、もしかして、いいの〜〜?????
やった〜〜〜♪♪♪

・・・ここまでそんなたいした時間じゃなかったのかもしれないけれど、
私たちにはものすごく長い時間のように思われた。
しかし、結果としてはすんなり入れてもらえたよりずっとドラマチックなソークとの出逢いになったような気もしてる。

・・・さあ〜
これだけ長い前置き読んだら、どんな建物か気になってきたでしょ?!
つづきは、明日のお楽しみ〜♪














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空へのファサード@ソーク生物学研究所<西海岸レポート15>
3月うさぎ
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そんなこんな・・・
なんとかピンチを乗り越えて、
念願だったソーク生物学研究所の中庭に立つことができました。


この研究所は、アメリカのベスト建築のランキングで2位に入ったりしているにもかかわらず、
アメリカ人が好きな建築の150位にも入っていない・・という珍しい建物です。

つまり、生物学研究所という一般の人がまったく立ち入れない建物ということもあって、
アメリカ人に愛されている建築の仲間入りはできないのですが、名建築という意味では、アメリカを越えて世界の建築ランキングでも上位に入れるほど専門家の中では評価の高い建築です。(Sorry、、私のこの写真ではとても伝わらないでしょうけど、、)


Wikipediaでは、こんな風に説明されています。(抜粋)↓

ソーク生物学研究所は、ポリオ・ワクチンの開発で有名な細菌学者のジョナス・ソーク博士がリチャーズ医学研究棟を見て感銘を受け、「芸術家のピカソを招いてもいいような研究所を」という彼の肝いりで依頼されたものである。

リチャーズでは縦に割れていた「サーブド・スペース」と「サーバント・スペース」の関係性が、ここでは設備的には上下2層に分かれ、さらには共同作業を行う実験室と明確に分けられる形で、居住性に配慮した個人研究用の個室を、中庭に面して左右対称に、45度の角度で重なり合いながら横に張り出させている。そしてその外観を、明るい砂色のコンクリートに良くマッチした窓枠のチーク材の生成りの色合いとのツートーンで際立たせつつ、印象的なファサードを形作ることに成功した。

この印象的な中庭は、そのデザイン処理に最後まで悩んだカーンが、友人の建築家ルイス・バラガンにアドバイスを求めたことによって実現したものである。相談を受け現地に立ったバラガンは即座に「ここには何も置くべきではない。ただのプラザになるべきだ。そうすればここは空へのファサードになるだろう」と言い、カーンもまたすぐにそのデザイン意図を理解したという。カリフォルニアの明るい太陽の下、中庭の真ん中に穿たれた浅く細い水路の先に、広大な太平洋を望むランドスケープは、カーン建築のなかの嚆矢である。


我が家にもあるカーンのビデオの中には、生前のソーク博士が「ピカソを招いてもいいような研究所を」とルイス・カーンに依頼したと話しているところや、
カーンが大学で学生たちにルイス・バラガンに中庭はただのプラザになるべきだ」と言われたと話している声まで編集されていました。
(このビデオは本当にお宝版だと思います!)
カーンはこのバラガンがソークの中庭に対する提言「空へのファサード」という表現がとても気に入って、ソーク研究所について語る時には必ずこのフレーズを使っていたようです。














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ジョナス・ソーク博士@ソーク生物学研究所<西海岸レポート16>
3月うさぎ

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バラガンのアドバイスにより、
中庭に樹木はなく、
一筋の水溝が海に向かって流れる。

2人の建築家の建築哲学が込められた空間。

建築哲学が込められたThe水溝に(畏れ多くも)またがっているのは、うちの娘。
視線の先は太平洋。

右側にいるお腹がちょっと出たブルーシャツ男性が
Welcome!と言ってくれたガードマンのボス。

この方は、お話ししてみると、とても優しい方でした。
しかも、この建築についての知識も深く、
いろんな話しを聞かせてくださいました。
(普通、日本の警備会社の人が守っている建物の建築的説明を
こんなに出来るとは思えないので、けっこう感心しました。)

しかも、機能的なことだけでなく、
この中庭は月明かりの中で見ると、
あるいは夜明けは感動的に美しい・・と教えてくれました。
(確認はしませんでしたが、もしかしたら、彼はそういう時間を実際にここで過ごしたのかもしれない。うらやましすぎる、、)

でも、真っ青な空とのコンポジションも
本当に美しかったです。


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中庭に入るところに、
ジョナス・ソーク博士の言葉が刻まれています。
(すみません、すごくいい言葉だったのでご紹介したかったのですが、
文字が光ってしまって再現できません、、)

ジョナス・ソークは、苦労の末、ポリオのワクチンの開発に成功しますが、
そのワクチンを特許申請することをしませんでした。
製薬会社に買ってもらえば、巨万の富を手に入れることができるのに、
彼は、世界中の人々にこのワクチンが行き渡ることの方を望みます。
また、ワクチン開発の報奨金(国からの)が出ると知って、
ジョナス・ソークは細菌研究ができる研究所のための資金にそのお金を充てたい
と考え、自らルイス・カーンにその主旨を示して建築を依頼しています。
ソーク生物学研究所は、そんなソーク博士の高い志から生まれ出て、
彼の遺志は後輩たちに引き継がれ、世界の最先端の研究が今日も続けられています。




繰り返しますが、ここを見学したいと思っておられる方、
必ず月〜金のウィーク・デーに訪れてください。
「見学コース」というものもあるようです。

















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ハンググライダー<西海岸レポート17>
3月うさぎ
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夫の大学時代のアイス・ホッケー部の先輩Tさんが、
サンディエゴ(13年って言ってたかな・・)に住んでいるというので、
連絡をとってソーク生物学研究所で待ち合わせしました。

Tさんもつい最近までこのラ・ホヤの研究ゾーンに勤務していたとかで、
この辺りはすご〜く懐かしいのだとか。
仕事の合間によく気分転換に来ていたという
ハンググライダー/Hang Gliderのドライブスポットに連れて行ってもらいました。
気持ち良さそう〜〜


年中気候のいいカリフォルニアにいると、
ライフ・スタイルも変わってきそうです。



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アムトラックサンタフェ駅<西海岸レポート18>
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アムトラックサンタフェ駅/Amtrak Santa Fe Station

スペイン風な装飾が美しい駅。
な〜んか、旅心誘われますよね。こんなエキゾチックな駅舎だと。

運賃が高いので有名なアムトラックだけど、LAからは海沿いを走る抜群の風景だというから、サンディエゴに列車で来てみるのも悪くないかもしれない。
アメリカ旅行1
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