ホテルが変わるので、荷物の移動をば。
今夜の宿はミッドタウン/Midtown。
マンハッタンを斜めに走るブロートウェイと7番街が交差する42〜47丁目の一角がタイムズスクエアと呼ばれているエリア。
新聞社ニューヨークタイムズの本社があったことからこの名前がつけられたとか。
学生時代の初めてアメリカ旅行はいきなり90日の長旅でした。
そのうち一週間をNY滞在に充てたため、物価の高いNYでホテル代をなんとか安く押さえるために泊まったのが、週決めだとかなりディスカウントしてもらえた42st.の近くの安宿屋。
しかし、フロントでチェックインの条件がドアに錠前2つ付けること!(どうやらその1ヶ月前にそのホテルに泥棒が入ったばかりらしい)
でも、観光したい!美術館見たい!演劇も見たい!音楽も聴きたい!好奇心満載だった私たちはそこでひるむこともできず、紹介された鍵屋さんでデカイ錠前を二つ購入して、ドアに自分たちで取り付けて過ごしました。(周りのドアもみんな錠前だらけ!)
その当時は、地下鉄も落書きだらけだった時代で、マンハッタンももっと危険!危険!と脅かされていた時代です。
たしかに、あの頃のNYは、相当エキサイティングだったけど、その分相当クレージーで
治外法権みたいなところがあった。実際犯罪率も高かったのだと思う。
一週間も滞在したこともあってか、あの部屋のことは今でも思い出せる。
なんかある意味この世の果てみたいなホテルだったけど、そんなことも気にならないくらい私たちには若さがあったんだよね。眠るのも惜しいくらいだった。
その頃のNYに比べると、私の方も変わったけど、やっぱりNYも変わったように思う。
いい意味では、どこもこぎれいになって、安心して歩ける街になった。
でも、その分、メチャクチャだけど自由と夢だけはあるって感じの街。でもいつしかマンハッタンにしかない緊張感と躍動感はさほど感じられなくなってしまった。
もう、マンハッタンだけが特別な街じゃなくなったのかもしれない。
イエローキャブも車種が変わってやけにピカピカして、もうあのロバート・デ・ニーロの
「タクシードライバー」のイエロー・キャブとは別物だものね。。
私がそんなことを感じていると、14歳の娘は、なんかこの街面白い!とテンション上げてました。
(彼女、アメリカは2度目だけどNYははじめて)
もしかしたら、自分も若くないと感じ取れないモノがあるのかな??