3月うさぎ

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井戸<イタリア・レポート30>
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広場や中庭でときどきみかける井戸 / Pozzo
これは、飲料水を確保するための貯水槽の一部。

ヴェネツィアは、ラグーナ(潟)に木の杭を打ち込んで造られた海上都市ゆえ、
地下水というものがないので、敷石から砂にしみ込んだ雨水が濾過され、井戸からくみ上げられるシステムを考え出したとか。

旅人も、こんな風に助けられます。
小さな穴を押さえると、水が上に吹き出して、容器がなくても直接飲みができます。

私たちもここでペットボトルに補給。
冷たくて、特に問題なしと感じました。
(本当の水質までは判らないけれど・・少なくともお腹をこわすことはなかったですよ☆)
アドリア海紀行7
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カーニバル<イタリア・レポート31>
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中世のヴェネツィアでは、貴族階級の人々等が、身分を隠して参加する仮面舞踏会などが開かれていました。
カーニバル/Carnavaleは大人の街ヴェネツィアに更に華やかな文化を添えますが、
いつしか享楽は退廃へと変化し徐々に衰退していったようです。

1979年、再び政府がそのカーニバル文化を観光イベントとしてカーニバルを復活させました。
毎年、2月に2週間ものあいだ街がすべてカーニバル一色に変わるのだとか。

霧の多い冬のヴェネツィアが盛装し仮面をつけた人々で埋めつくされるシーンはたぶんとても美しくて幻想的である種異様な風景だろうと一度訪れてみたい気もするけど、
マジで想像するとちょっとコワイ気もしますね。笑

しかし、ウニカチッタ(ただ一つの都市=ユニークな都市)たるヴェネツィアとしては、言い換えれば、暮らしとか、日常とか、機能とか、いざとなったらそういうものは後回しにできちゃうまったくの貴族的要素が人々の中に今も息づいているってことでもあるんだろうな〜








アドリア海紀行7
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ウィンドウショッピング<イタリア・レポート32>
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ヴェネツィアには、ヴェネツィアンガラスに限らず、
中世から職人による手工業が発達していました。

独特のセンスと丁寧な手仕事に見とれますが、
たいていお値段を見て目が覚めます。(笑)

でも、一番上のハンドメイドの紙やさんでは、義母へのお土産のレターセットを購入しました。
包装してくれたラッピングペーパーまで美しくて嬉しくなる。。

(照度が足りず、ピンボケ写真ばかりでごめんなさい、、)



アドリア海紀行7
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客室@Hotel Ai Real <イタリア・レポート33>
3月うさぎ
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ところで、Hotel Ai Real の客室に通されて、
じぇじぇじぇ(by あまちゃん)だった・・って話しの続き。。

何がじぇじぇじぇだったかと言うと・・・

部屋が中世のサロンそのままみたいな部屋だった、、!!ということ。

クラシックなムードで仕上げている部屋というくらいなら何度も泊まったことありますが、
ここはもうそういう次元じゃなくて、18世紀と言われればなるほど!と思うし、16世紀と言われてもそれもありかな・・と思うくらいに、金箔細工の高い天井、アンティークなヴェネツィアンガラスのシャンデリア、木製レリーフの壁・・・

このホテルがもともと貴族の館だったという情報は知っていたものの、ロビーあたりはすっかり新しい感じにリフォームされていたので、まさか客室がこうくるとは思ってなかった。
(水廻りなんかはさすがに改装されてましたけど。ね。)
この写真だと、その古めかしさが判りにくいかな・・

朝、目覚めてこの天井が目に入ったら、しばらくのあいだ混乱しそう・・
ここはどこ?私は誰?もしかして、わらわは姫?なぁんて・・ね。笑
アドリア海紀行7
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リアルト橋 in 絵画<イタリア・レポート34>
3月うさぎ
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ホテルの超クラシックなお部屋に飾ってあった古い絵。
(さすがにこの部屋だから、なんかレプリカじゃない気がしちゃう!)

よく見ると、リアルト橋とその付近。
(このホテルもリアルト橋から数分のところ。)

いにしえの頃の様子が感じられてなかなか味わい深い。
しかし、このじぇじぇじぇな部屋だけじゃなくて、
やっぱり街そのものが、よぉく考えてみるととんでもないくらい
当時のまんまなんだな〜とあらためて思う。

少なくともこの白い大理石のリアルト橋が完成したのは、1592年だから、
この絵もそれ以降ってことだね。


アドリア海紀行7
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スパゲッティ・ペスカトーレ<イタリア・レポート35>
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夕食は、地元の人にも支持されてそうなシーフードレストランで、
海の幸を堪能。

どれも期待を外さないお味でしたけど、
特に、このスパゲッティ・ペスカトーレ(魚介スパゲティ)は、もう、うなる旨さだった。
何と言っても、ソースの味わい深さ!具材とパスタの一体感。これは、なかなか真似したくても真似出来ないレベル。。あ''''''''このレストラン、近くだったら通うのにな〜

愛嬌のある給仕さん(わりと若め)に、夫が「どこに住んでいるの?」と質問する。
(働いている人がどこに住んでいるのか知りたかったらしい。この島はどう考えても家賃とか高そうだし。。)
彼応えて曰く、「ここから5分くらい先に住んでるんだ。」と。へえ〜〜
今度は「生まれたのもここ?」と私が聞くと、「そうだよ。生粋のヴェネツィアっ子さ!」
ですって。

すごいなあ。
ヴェネツィアに生まれ、ヴェネツィアに育ち、今もヴェネツィアで仕事をして・・・
ずっとこの濃厚な密度の浮き島で生きてるんだな〜〜

もっと、話しを聞きたかったくらいだけど、人気のレストランで余計な質問ばかりしているわけにもいかないし〜

話しは飛びますが、旅の終わりに、この旅で一番美味しかった料理は?と凪と振り返り編をした時、二人とも、ここレストランのこのパスタを挙げたのでした。
ということで、笑顔のいいヴェネツィアっ子と、スパゲティ・ペスカトーレは長く私たちの記憶に留められると思います。

食いしん坊でごめんなさい。。

 




アドリア海紀行7
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ペギー・グッゲンハイム美術館<イタリア・レポート36>
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ペギー・グッゲンハイム美術館/Collezione Peggy Guggenheim

アメリカの大富豪で、現代美術コレクションとして世界に知られるペギ−グッゲンハイム。
NYやビルバオのミュージアムはあまりにも有名ですが、ここヴェネツィアにも彼女のコレクションを集めた美術館があります。
1949年にコレクションを公開して以来、1979年で亡くなるまでこの建物で暮らしていたのだそうです。
あのシュルレアリズムの奇才マックス・エルンストと結婚していたこともあったとはびっくり。

どちらかと言うと、小品中心だが、ピカソ、クレー、カンディンスキー、マチス、キーファー、タピエス、チリダ等、ラインナップも素晴らしい。一点一点の選別もいい。

ただのお金持ちコレクションではなく、きちんといいものを識別する眼も持っていた人だということがよく判る。
かつ、手元で抱え込まずちゃんと公開して人々を楽しませている・・まさにお金持ち、そしてコレクターの鑑であります。




アドリア海紀行7
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アカデミア美術館<イタリア・レポート37>
3月うさぎ
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アカデミア橋を渡ると一帯はアートゾーン。

アカデミア美術館/Gallerie dell' Accademiaは、アカデミア橋のたもとにある。
もともとは、教会とそれに付属する学校を改造した建物で、14〜18世紀の絵画を収蔵。
(残念ながら、撮影禁止だったので写真はありません。上は入場券。)

古い宗教画の類いが苦手な凪(この気持ちはワカル。私もこの年頃はそうだった。)が、入口のあたりで「私はここに座って待ってる。二人で行って来て!」と言い出したので、ここは大人だけで廻りました。(こういうとき、さすがに大人になったな〜と思わされる。)
ヴェネツィア派絵画の集大成とも言われる美術館です。
どうやって搬入したか考えちゃうほどの大きな作品が多くて圧倒されました。
やはり、ここで見るからか、絵画そのものへの興味より、ついついその舞台になっているヴェネツィアに関心が向いてしまいます。


↓  上: アカデミア橋たもとのギャラリーの扉。
 
下: アカデミア橋から見えたどでかい彫刻。(ここも美術館なのかな?)


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サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会<イタリア・レポート38>
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サン・マルコ広場から対岸に見えたサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会/Santa Maria Della Salute
丸いクーポラが印象的なシンボル的建築。

この教会は、当時蔓延していたペストの終焉を聖母マリアに感謝して建てられた教会なのだそうです。ロンゲーナによって1631〜1681年に建立されました。
ヴェネツィアン・バロックを代表する傑作を讃えられています。
ゴシックやら、バロックやら、ややこしいですね〜、、一応年代順に言うと、ロマネスク(9〜12c.)、ゴシック(12〜15c.)、ルネッサンス(15〜16c.)、バロック(17〜18c.)となっているようです。バロックは過剰装飾が特徴とか言われますが、このファサードを見ても、ごくろうさん・・って気はしますね。


下は、そのサルーテ教会側から、サン・マルコ広場側を見た図です。↓
対岸には泳いで渡れそうな距離ですが、船を使うか、アカデミア橋から歩くか・・という
位置です。

話しはそれますが、水辺に対して正面が玄関というのは、世界でもヴェネツィアくらいなのだそうです。
たしかに普通は、水辺は建物の側面か裏側に向けますよね。
ゴンドラで接岸するのは格好いいですが、
その代わり、アクアアルタ(満潮で水位が上がった時)の時は、モロに被害を受けそう,,


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ジューデッカ島<イタリア・レポート39>
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ヴェネツィア2泊目は、本島を離れて、南のジューデッカ島 / isola della Giudecca
アパートに宿泊します。

とは言え、距離的には、これくらい。(向こう岸が本島。カモメがいる方がジューデッカ島。)

島の名前は、かつてユダヤ人のゲットーがあったためというユダヤ人由来説と裁かれた(
ジューディカート)追放者が住み着いたからという説の、二つが有力らしい。

どちらにしても名前の由来には翳りを含んでいる。
本島の華やかさに比べて、観光色がほとんどないのはその辺も影響しているのか。

・・・そうは言っても、私はこの島好きですけどね。
なんだか、落ち着く。・・よね?カモメさん!

対岸から眺めるヴェネツィアもまた格別です。


アドリア海紀行7
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