リエカの街を少しグルグルと散策している時、
夫が「ああ〜っ!!!」と声をあげました。
建築雑誌「A+U」で、つい最近紹介されていたのを見たばかりの建築が急に目の前に現れてびっくりしたようです。
普段の旅では、古い建築、最先端の建築、バナキューラーな建築、いずれにも興味があり、
そのせいもあって、訪れたい場所がtoo manyになりすぎるという傾向がある私たち。。
しかし、今回の旅は、意識して、特に個体の建築にこだわるのでなく、大まかに街や集落の構造、そして地形そのものを味わいたいね、という主旨でいたので、夫もあまり熱心に建築の訪問リストを作ったりはせず、私に任せっきりになっていました。
・・ので、突然の出遭いにいささか興奮したようです。
どうやら、キリスト教関係の施設らしい。
しかも、新築ではなく改装らしい。
古い建物をすっぽりこの斬新なレンガ作りで覆う・・という1アイデアで押し進めている。
明解な造形だ。
しかも、このレンガは周辺のどこにでもある平凡なレンガで、ただ単に積み上げ方だけを凝らしたというシンプルさがかえって風景から浮き立つ。(いい意味で。)
古典もいいですが、モダンもいいです。
いい具合に混じり合うのが、魅力的な街づくりの必須条件だという気がします。