ツェーシス近郊にある
紙漉職人のための住宅。
ツェーシス辺りは、田舎だけど、
ポツリポツリと面白い場所がある。
ここはアーライシ湖上の要塞。
9世紀にラトガレ人によって作られた木造の要塞を
復元したもの。
今は、静かな静かな場所。
カルマムイジャ/Karmamuiza
は、本当に美しい田舎。
そこのカントリーホテルに泊まりました。
1840年に建てられたここの領主の屋敷をそのままにゲストルームにしている長閑な宿です。
ちょうど今、設計の仕事で、終の住処になるかもしれない老人施設や医療施設の依頼が来ているところなので、
設計者である夫にとっては、佳きイメージトレーニングとなったようでした。
実際は、はるか彼方まで美しい緑が続き、ずっとでも座っていられそうな椅子が用意され、
少し離れたところにはサウナ小屋もあり。。
こんな場所で人生の最後の時間を過ごせたらいいな、と思わせてもらえるような。
5つ星ホテルとは違う価値観で、とても贅沢な時間が過ごせました。
改装も最低限。
もともとの部屋を活かしながら水回りだけ加えてみました・・・
という感じ。
それがかえって、心地よかったです。
柱を上手に取り入れたカウンターも◎
ツェースィスは、小さな町ですが、
好みのレストランに出逢えました。
一日の最後に、美味しくて趣味の良いレストランに出逢えると、
ホント疲れが吹っ飛びます。
最高だったサーモン料理と、野菜のパスタ。
いい夜♪
レストランの照明があまりに可愛いかったので
マジマジ見ていると、どうやら手作りっぽい。
よく見ると、スプーンやフォークもぶら下がっている。
お勘定の時に若い女性の店員さんに
「この照明は誰が作ったの?」と聞いてみると、
「自分たちで作りました。」と意外な応え。
やるぅ!!!
そうなのだ。
バルト三国、意外と素敵な照明が多い。
そして、それがどうやら既製品でなくて、一点モノが多いように思われる。
これは、ぜひとも見習いたいと思った。
ツェースィス城址/Cesu Pilsdrupas
1207年、リヴォニア北部への侵攻拠点として築かれた城。
闇の中に浮かぶ姿は、(おそらく)かつてのまま。
バルト三国の冬はきびしい。
そのせいか、手編みのミトンはどこでも重宝され、
お土産物としても定着している。
私の小さい頃も、冬と言えばミトンだった。
いつのまにか、ユニクロ極暖とかにお世話になるようになり
日本の冬の風景は様変わり。
でも、バルトの冬の風景は、まだしばらくは変わらなさそうで、
なぜかほっとする。
カルマムイジャカントリーホテルの朝食。
都会のホテルのキラキラ感はないが、
あたたかいハンドメイドの朝食が用意されていた。
ジャムとチーズの種類が多い。
それからバルトで、かならず登場するのがパプリカ。
私たちの他にゲストが一名食堂にいた。
てきぱき仕事ができそうなキャリアウーマン風の女性。
どこからか聞いてみると、ドイツからという返事。
なるほど!と一人で納得。