フィンランドでは、大学も二つ訪れた。
まず、一つ目は中部ユヴァスキュラという町にあるユヴァスキュラ教育大学。
ユヴァスキュラは町そのものもアアルト作品に溢れ、また大学キャンパスに並ぶ校舎もほとんどがアアルト設計による・・・というアアルト・ファンには無視して通れない場所。(と云うか、かなり意識してしか近づけない場所ではあるが。ヘルシンキからも3、4時間はかかる。)
大学キャンパスはゆったりとして、落ち着いた印象だ。
キャンパスが広すぎるせいか、学生達は大抵自転車で移動している。
大学の敷地内とは思えない手つかずの森のような部分があるのも、いかにもフィンランドらしい。
夏休み中というせいもあるのか、学生の数はまばら。
しかし、小脇には本を抱えていたり、カフェでも一人でノートを広げていたり・・・といかにもよく勉強していそうな学生(&先生)の姿が目立つ。
ここでは、宿もわざと、学生寮の一部屋を宿として貸し出してくれるところを選んでみた。勿論、キッチン付き。真っ白の清潔な部屋。そして普通のホテルよりずっと割安。
しかも、長期間になるほどお得になる。
ちゃんと、お茶の用意や、お鍋やアイロンまで用意されていて、なるほどこれならすぐに学生生活が始められそうといった感想を持つ。共同のサウナ室もある。
この町で一番高い丘に登ってみた。
丘の林の中にはこんな馬?(木のツルか何かで作っている)がいたり・・・よく見てみると、丘はすっぽりがいろんなアート作品のギャラリーになっていた。(実は、丘のみならず、町中がパブリックアートに溢れていることに翌日気がつくのだが・・・)
そういったところもまた、大学の町らしい雰囲気を盛り上げている気がした。