3月うさぎ

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仕立て屋さん <フィンランド・レポート36>
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ある仕立て屋さんのウインドー。
エプロンドレスが得意らしい。
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結婚式 <フィンランド・レポート37>
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教会へ足を運ぶことが多かったからかもしれない。
結婚式に出くわすことが多かった。

当たり前のことだが、神社仏閣があるでなし、結婚産業があるでなし、しかも教会のイメージが明るいフィンランドでは一般に教会がイベントの舞台として使われているようだ。もしかしたら、小さな町ではスーパーマーケットの次に集客力のある建物なのかもしれない。
近年、ヨーロッパ全般で、結婚は足かせでしかないという考え方が広まっているようだ。
一緒に暮らしていて子供がいても戸籍は入れない(離婚が大変だし、事実婚を重視する風潮に傾いてきている)という昨今の流れがあるようだが、結婚式は一応するという話も聞く。
気候の良い夏は、とりあえず結婚のベストシーズンということになるのだろうか?

この車の後ろには、よくある缶カンの代わりにスニーカーが2組ぶらさげてあった。
これはフィン式?
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アアルト博物館 <フィンランド・レポート38>
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アアルト作品が多いユヴァスキュラには、アアルトのミュージアムもある。
彼が初めて事務所を持ったのもこの土地だと云う。

白い曲面になったタイルの壁面が美しい。
そういえば、コエタロ(アアルト夏の家/実験住宅)でも、このパターンは見かけた気がする。タイルの貼り方も微妙にリズムを変えている。レンガの作品に少し飽きてきたところに(大学で一度に沢山見過ぎた)この壁面は新鮮に映る。

内部には、アアルトの数々のプロジェクトが紹介され、彼が手がけたAltekの家具や雑貨のショップもある。
あらためて幸福な建築家だな・・・と思う。
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トラム <フィンランド・レポート39>
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旅が終わりに近づいてきて、そうだ!まだトラムに乗ってないから、乗ってみよう!という話になった。
やっぱり、公共交通も少しは体験しておかないとね。

近くの停留所からチケットをどこで買うのかも分からないままトラムに乗り込む。
ずっと車で動いていたので、トラムの少し上から目線はすごく新鮮だ。
車幅が狭いので、狭い道を通る時など、臨場感があって気分がいい。
循環している路線もあるので、一周して元の駅に戻ってくることもできる。
旅の最後に、あっあそこだ!と今まで訪れた場所を地図で確認しながら廻るのも悪くない。
とにかく開口が大きく左右に開けているので、見晴らしは抜群である。

ところがところが、トラムをエンジョイしている最中意外な展開に。
途中から隣に座ったおばあさんの強烈なトーキングゥ(!)に捕まってしまったのだ。
突然フィン語で話しかけられ、言葉の津波が容赦なく押し寄せる。
なんとか言葉が解らないことを伝えたいが、こちらの事情にはまったくおかまいなしでとぎれなく話し続けている。
やっと重ねるように英語で返事をして言葉が通じてないことをアピールするが、「あら、英語の方がいいの?」と言ったかと思うと、今度はそのおばあさん訛の強い早口の英語で話し続ける。え”っ、英語も出来るの、、、ガッガ〜〜ン、、、(今から思うと日本語で返すべきだった・・・)
話の内容は、鍵を持ってないのに家を閉め出されて(オートロックなのかなあ???)大変だったのよぉ、そんなことが3回もあったのよ。今日がその3回目!信じられる?!とか言っている。
「それは、大変でしたねえ」なんて言ったのが失敗だった。おばあさんのおしゃべりは壊れた鳩時計みたいになってしまって、ついにその閉め出した女性の悪口まで始まってしまった。「彼女は私を気に入ってるみたいだけど、わたしゃ彼女が大嫌い!」なんて話までもう止まらない。止まらない。昔勤めていた会社の社長の話まで出て来る。今、席が隣になったばかりの外国人に身内の愚痴をこぼすのはやめてくれ爆弾私は今トラムを楽しんでいるところ〜。
どうやって止めたらいいのかわからなくなって、徐々に頭がボオ〜〜っとしてくる(@_@;)
誰か私を助けて〜と思っているところで(連れの二人はできれば係りたくないという様子)やおらそのおばあさんが立ち上がって、「じゃ、私ここで降りるわね」だって。、、、ぐったり、、、

シャイと云われるフィン人。
おばさん、おばあさんは、どこの国でも例外的存在か。

楽しかったトラムの旅。
後半はおばあさんとのトーキングタイムで幕を閉じる。
(ヘンなとこで気弱な私が悪いのね、、、と自己嫌悪。)


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仮囲い <フィンランド・レポート40>
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工事中の仮囲い。
日本もこの頃少しは考えようとしているようだが、なかなかセンスがついていかない。
それに比べてフィンランドの仮囲いはなかなか気の利いたものが多かったように思う。
どの一枚として同じモノがなかったりするからエネルギーもかかっている。
限られた間とはいえ、その期間、そこの風景のかなりのヴォリュームを独占するわけだから、ただただ我慢というよりは、積極的に楽しめる方が良いに違いない。
こういうところにこそ、若手のアーティストに機会を与えるとか、少し大胆なアイデアを楽しむ場にすればよいのに、と思う。
問題は、予算ですね。ハイ。




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テンペリアウキオ教会 <フィンランド・レポート41>
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旅の間、何度か、今まで見た建築の中で何が一番良かったか・・・という話題になった。
別に順序をつけることに意味はないのだが、なんとなく次々押し寄せる感動をどうにか整理しておきたいという気持ちになってしまうのだ。

フィギュアスケートの大会を見ている時、これが一番だろうと思った演技の後に、また次にそれを上回る演技が出て来て混乱するように、その順位は次々と変化していった。
しかし、旅の最後にもう一度この会話になった時、3人のベスト1は同じ建築に集中していた。
フィンランドで出逢った作品で一番ということになると、やはり私たちはこの教会の名前を挙げるだろう。
この建築の度肝を抜くダイナミックさは、言葉を失うパワーがある。
1969年、ティモ&トゥオモ・スオマライネン兄弟がコンペで設計を勝ち取った作品。
この市街地の一角に大きく横たわる巨大な岩盤を相手に新しい教会を提案するというコンペだったのだろう。

岩盤を大きくくり抜いて作られたこの教会。別名ロックチャーチをも呼ばれるテンペリアウキオ教会。
これでやれると思った建築家もすごいが、やらせた側もまたまたすごい。
経費と労力を理由に「実現には至りませんでした」という顛末になってもやむを得ないと納得してしまうような難易度の高い優秀案である。
しかし、この建物がすごいところはアイデアが奇抜なばかりではない。それを支える細部の細部までしっかりと神経が行き届いていて、(岩をくり抜いて嵌める型枠の計算だけでも気が狂いそうになりそうなのに)どこも破綻せずに、すべての難関を見事にクリアしているところにうならされる。

天井を円形に切り取ったガラス窓からの光が岩肌を照らし・・・大変だったよ、なんて一言も言わずにすましているところがこれまた素晴らしい。

そうそう、<レポート37>で新郎新婦を乗せる青い車が止まっている場所は、この教会の入口。「これから結婚式が始まります」と見学者はすべて外に出されてしまったので、私たちはまた別の日に出直したのだ。

一番下の写真は、外へ出て、岩盤をよじ上ったところ。
ドーム状の天井部分を横に眺めることができる。
訪れた人は、内部だけでなくこの岩の山を上まで登ってみてほしい。この建築の偉大さがよく解る。


ちなみに、また、ランキングの話に戻ると、
1位は感動の強さでこの建築で一致したが、(アアルトごめん!2位には入っているから許して!)2位3位は、全員バラバラという結果に。
残りのランキングは、レポートがすべて終わった後にしましょうか・・・。



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移動図書館 <フィンランド・レポート42>
3月うさぎ
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タンペレ市立図書館のバス。
たぶん、内部は移動図書館になっているのだろう。
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ポスト <フィンランド・レポート43>
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森は、一見、森なだけで、誰かが住んでいそうにも見えないけれど、こうして道のところによくポストが並んでいるのを見かける。
森の奥に住んでるんだ〜と、覗いてみるが、いっこうに家の気配はない。
コエ・タロのように、湖畔の家だったりするのかもしれない。
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コエ・タロ part2 <フィンランド・レポート44>
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季節外れにコエ・タロ(レポート5でご紹介したアアルトのサマーハウス)に行って、
中に入れなかった友人のためにーーー

あまり良い写真がありませんが、内部の写真が少し残っていたのでアップしておきます。製図机が2つ並んだ(アアルトと夫人はここで並んで図面を描いていたらしい。)リビングダイニング(ロフト部分あり)、小さなキッチンと寝室。最低限の簡素な簡素な設計。しかし、リビングから、湖をまで視線を届かせることには執着したと云う。
黒いキャップをかぶっている女性が説明してくれたガイドさん。ユヴァスキュラのアアルト博物館で再会した。

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それから、重要な情報!
四ツ葉が5本も見つかったのは、親子が立ってる右手の辺りの茂みです。
その上は必死で四ツ葉を捜している最中のうちの娘。





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sisu <フィンランド・レポート45>
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フィンランドの国民性を表す時、sisuという言葉を使うことがある、とある本に書いてあった。これは「フィンランド魂」と訳されるように、根性とか、粘り強さとか、決して妥協しない頑強さを指して言うのだそうだ。

たとえば、ラテンの国を訪れた時は、「どこから来たの?」「日本人?」「どうだ、良い国だろ、気に入ったか!」みたいに話しかけられたり、
特に、ギリシャを旅したときは「お〜お〜、こんなちっこい子ども連れてきたんか、よ〜来た、よ〜来た」となめんばかりに子どものほっぺたにひげづらをスリスリしてくるおじさんとかがやたら多かったり(ギリシャ人はどうもスキンシップが好きらしい)したものだが、フィンランドでは町を歩いていてもその手の話しかけられ方をすることは一度としてなかった。
けれど、ひと度、道を聞いたり、お願いごとをしたりすると、凄く丁寧で誠実に応対してくれる。フィン人自身も「フィン人はシャイだからなかなか自分たちから話しかけたりはしないけれど、でも根は親切だから心配しないで聞いてみるといいよ。ちゃんと応えてくれるよ。」と云っていた。これに関しては、本当にそう思った。きちんとしていて、かつ正確である。
こういうところは、私たち日本人とも似ているような気もする。

でも、決して妥協しない頑強さは、昔の日本はともかく現代の日本が失いかけているものの一つかもしれない。日本人はよく云えば、寛容。新しいモノ好きでなんでも受け入れる。そして、アレンジも上手い。サービス精神も旺盛。しかし、概して飽きっぽくポリシーが希薄だったりもする。そして、どこかお気楽である。

それに比べて、あまりにも手際の悪いレジにも、文句一つ云わず、黙って延々と待っていられるフィン人や、またそれだけ列が出来ていても動じなさすぎるレジのフィン人を見ていると、忍耐強いを超えて、実はかなり不器用なんだなあ、と思ってみたり。
フィン人は困った場面に遭遇すると、ギャーギャー文句云ったり、逆に鼻から諦めて引き下がるということはなく、ただ黙って、しかし威圧感を持って、ここから動かないぞ!というポースをするという話を聞いた。これはいかにも想像できる。彼らの主張は動かないことなんだと思う。

ちょうどいいって難しいけど、こういう否定し難い国民性って私はどこか好きなのだ。
でも、「日本魂」ってどういうところにあるんだろうね。

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H.I.T <フィンランド・レポート46>
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ヘルシンキに隣接するエスポー市にあるヘルシンキ工科大学。

ユヴァスキュラ教育大学と同じように、校舎のほとんどがアルヴァー・アアルトの設計によるものである。
そして、ここもとにかく敷地が広い。
特に目を引くのが、このシンボリックな円形劇場の如き形をした大講堂。
大学の夏休み中だったので、講堂内部に入れなくて残念。
写真で見た内部は大きな吹き抜けの部屋に階段状にずらりと椅子が備え付けられていて、光の廻り方がとても美しく感じられた。


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変装パーティ <フィンランド・レポート47>
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ヘルシンキ工科大学、日曜日のキャンパス。

どうもこの日は変装パーティが催されていたらしい。
が、スペインのカルナバル(カーニバル)だとみんな大変な騒ぎだけれど、フィン人は学生でも騒ぐということをしないらしい。魔女や天使やモンスターがぞろぞろ歩いている割には、誰もが生真面目な顔をしているのがなんだか不思議。

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これは、ソーセージ入りポテト。この日は寒くて(夏なのにねえ・・・)湯気が少し魅惑的に見えたが、2ユーロは高く感じたので見送った。うっ、学生は食べているのに、、、
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H.I.T チャペル <フィンランド・レポート48>
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ヘルシンキ工科大学のチャペル。

この教会も設計はコンペだったらしい。
一等案を射止めたのは、シレン夫妻。
大学の敷地の一角にひっそり隠れるようにたたずむ。
一度、放火によって焼失したという話だが、今はキレイに復元されている。
残念ながら、大学は夏休み中ということもあってか、ドアは固く閉ざされており、外観だけしか見られなかったが、内部が良さそうなだけに気持ちが残った。

ヨーロッパの大学は、どこもチャペルを持っているものなんだろうか・・・。

それにしても、フィンランドの主な公共建築はほとんどがコンペによって選ばれていることに驚く。数の割に、力作が多いのはそのせいなのかもしれない。
目利きの審査員によって引き抜かれた斬新なアイデアが世の中できちんと評価されていることが小気味良い。

そして、設計者の多くが、夫妻や兄弟などでユニットを組んでいることもこの国の設計業界の特徴のような気がする。
前にも書いた女性の本格的な社会進出とそれに対する偏見の少なさ、活躍の機会の多さがここにも現れているようにも思える。
ここまで多いとたまたまとは思えない。
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サイナッツァロの村役場 <フィンランド・レポート49>
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ユヴァスキュラ郊外の湖に浮かぶ小さな島サイナッツァロにある村役場。

2階レベルまで盛り土された中庭(つまりこの写真の中庭は自然の大地ではない)を囲むように配置され、大きめの住宅のようなヒューマンスケールをあえて意識した設計である。
アアルトのイタリアへの憧れが表れた作品とも云われている。
そして、戦争中アメリカへ行っていたアアルトの帰国後一作目の作品でもある。

実は、この日訪れた時間はもう夕方で、図書室以外はすべて閉まっていた。
翌日の朝食の後、夫は内部を見る為にもう一度役場に向けて出発したが、私は絵葉書をゆっくり書かせてほしいと云う娘と一緒に部屋に残った。
しかし、帰ってきた夫が高揚しながら内部が想像以上によかったと云うので、ちょっと悔しい思いをさせられた。
結局、数々見たアアルトの作品の中でもこれが一番感動したかも・・・と、うちの夫もこの建築に高い評価を与えていた。(どちらかと云うと玄人にウケる作品なのかも、、、)

しかし、アアルトご本人のこの建築への執着も並々ならぬものがある。
完成後いつの間にか取り付けられたネオンサインを自分で石を投げて壊し警察沙汰になったという逸話まで残っている。



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キャピュラ住宅地区 <フィンランド・レポート50>
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ヘルシンキ郊外のキャピュラ住宅地区。

1900年前半、第一次世界大戦の混乱期に住宅供給の必要性に迫られて建設された住宅地区。それぞれの住宅は渡り廊下で繋がっているのだと云う。
現在は、逆に飾り気のないシンプルな住居や緑豊かな環境が特に芸術家やインテリ層に好まれこぞって住む地域となっている。
そう、ここが首都?と驚く程「軽井沢」的憩いの要素が高い。
確かに、子供が遊んでいても、大人が庭で本を読んだり立ち話しているだけでも妙に絵になって、都市でこれだけ緑の環境に住まいを置けるのはなんだか羨ましい気がする。(まあ、一番過ごし易い夏の姿しか知らないわけだが。)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これで記念すべきフィンランド50レポ目拍手
「楽しく読ませてもらっています」と思いの他エールを沢山いただいてしまいました。
ほんの駆け足旅行であっても、書き始めるといろいろあるものです。
あと、もうちょこっとだけ続けます。
最後までよろしくご拝読の程お願いいたします。


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犬 <フィンランド・レポート51>
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テンペリアウキオ教会の近くで出逢った犬は飼い主さんと同じ顔してた。
こういう種類の犬って日本で見るとどこか馴染みきってない気がしてしまうんだけど、さすがにヘルシンキの景色には自然にfitして見えた。

それはそうと、フィンランドにいる間、一度も猫を見かけなかったのはどういうわけだろう。フィン人はみんな犬派?それとも、野良猫駆除が徹底しているから?
もしくは、たまたま?
町がどこもあまりにクリーンなので、逆に潔癖すぎる体質もあるのかとついつい余計なことも考えてしまう。
ま、これはたぶん気のせいでしょう。
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救急車 <フィンランド・レポート52>
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救急車。
派手っ。
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森 <フィンランド・レポート53>
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そういえば、もう少しちゃんと「森」の写真を撮っておけばよかったのだけれど。
この写真では、木もまばらで「林」程度ですね。

フィンランドは、「森と湖の国」と云われるだけあって、国土の7割が森林という国です。しかも残りの3割は町なのではなくて、3割の中の湖が占めるパーセンテージを考えると本当に「森と湖の国」はキャッチフレーズだけではなく、まさに実質なのだなと思えてくる。
私たちの国土も森林が占める割合は高いが、日本では森は山にあるものなので、地
続きに森が続く景色はやはりどこか不思議な気がするものだ。とにかく町を抜けるとすぐに森ゾーンに入るのだから。

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しかし、そうは云っても、フィンランドの森は、ドイツの黒い森やカナディアンロッキーの森林ほど深い深い森というイメージではない。1本1本の木もさほど大きくはない。
木の種類は白樺が大半で、松やななかまどもよく見かける。
空気が乾燥しているせいか、下草もサラサラとして、うっそうとしたイメージにはならない。

フィンランドでは、これほどまでに森はすべての人の隣にあるので、人々も自然に自分たちは森と共にある、という考え方をしている。
森には精霊がいると信じられていて(そう云えばムーミンも森の精霊だし〜)、今でも、木こりが木にを切る時には、コンコンと幹を2度たたいて精霊に合図を送るのだとか。今から切らせてもらいますよ、と許しを請うのだと。
良い話である。







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墓地 <フィンランド・レポート54>
3月うさぎ
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ここは、タンペレのホーリークロス・チャーチの裏の墓地。

フィンランドでは、3つの墓地を見た。
逆に云えば、3つしか見ていないのであまり知ったかぶりもできないのだが、その3つの墓地はいずれもとても印象が良くて、こんなお墓ならここで眠るのも悪くはないな、などと脈絡もなく考えてしまったほどだったのだ。
お天気がいいせいもあったのだろう。
とにかくそこは、気持ちよく陽が降り注ぎ、緑と花に溢れ、どことはなしに楽しげにさえ見える場所だった。
それで用もないのに、お墓見物などしてしまったくらいだ。

ここの墓石の一つ一つは小さく同じ形の横長の長方形で、いずれも十字架を含むデザインがそれぞれに掘られているだけのシンプルなものだ。
やはりここでも空気が乾燥していることが影響するのか、風通しも日当りも良く、草の上に腰掛けて墓石を眺めながら長閑にランチでもできそうなくらい健康的(さすがにこの表現には語弊があるか・・・)な雰囲気なのである。(だって、墓石が見えなければただの大きな公園のようでしょ。)
その上、福祉に強い国家ということもあるのか、墓地で作業をしている人が多い。ざっと見ただけでも4、5人が墓地を掃除したり、植物の手入れをしたりしている。
私は怖がりで、日本の墓地はどうも苦手なのだが、この場所は妙に落ち着いて、なんだかこの時は長居したいような気分になっていた。不思議なことに。



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子どものためのワークショップ <フィンランド・レポート55>
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ヘルシンキの国立博物館の中にある子どものためのワークショップ。

フィンランドは、ここ数年学力テストが世界一のレベルになっていることで世界から注目を浴びている。
一度くらい学校へも足を運んでみたかったが、これはとうとう叶わなかった。
ただ、ヘルシンキで借りたアパートメントホテルのオーナーのharadaさん(彼女は日本人だがご主人がフィン人。そしてそのお二人の間にハーフの男の子がいる)とその話になった時、その理由として、フィン人は遊ぶ時は遊ぶ、勉強する時は勉強する・・・と集中力が養われている点、それから、とにかくよく本を読む点を挙げていた。
もしかしたら、半年にも及ぶ暗くて長い冬が関係してなくもないのかもしれない。
娯楽が少ないこの国で、生真面目な国民がすることと云うと、ひたすら「勉強」ということになるのも分からなくもない。(最近はITも発達しているようだし)
学校がどう、塾がどうという前に、一人一人の学びの姿勢が違うような気がする。

そのことに加えて、この博物館のワーククショップで感じたのは、遊びの中で学ぶこと(あるいは学びの中で遊ぶこと)も上手なのかもしれないということだった。
この部屋の中では、歴史上の人物、フィンランドの地図がパズルになっていたり、木目のサンプルと木の名前を、また各地の農産物と場所を一致させたり、レンガ(偽物)を積んでみたり、ミニログハウスを組み立ててみたり、機織の機械が使えるようになっていたり、・・・生活のネタそのもので遊べるようになっている。

日々大学生相手に建築の設計を教えているうちの夫が羨ましがっていたのは、フィンランド国内の主な建築物のその名前と時代と設計者当てていくゲーム(上の写真)。こんなもので子どもたちが遊んでいるということに驚いていた。
確かにヨーロッパでは普通のその辺のおばさんや小さな子どもでも、自分の町の建築物やその設計者については当たり前のように知っていることにびっくりする。
こういう風にして、知識と教養があまり意識しないうちに身に付いているのかもしれない。
大人になっても自分の国の建築家の名前を2人と挙げられない我が国とはエライ違いかも・・と、同じ建築関係者としてはベースの部分の違いを思い知る機会にもなった。

日本はフィンランドの学力の高さの秘密を探りたいようだが、そんなに性急に真似できるものと思っているところがまず間違っている。
すべてに渡ってのベースが違いすぎる。
日本は、日本で、自分の国に合った改善法を考えていくべきではないかと思う。





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