旅が終わりに近づいてきて、そうだ!まだトラムに乗ってないから、乗ってみよう!という話になった。
やっぱり、公共交通も少しは体験しておかないとね。
近くの停留所からチケットをどこで買うのかも分からないままトラムに乗り込む。
ずっと車で動いていたので、トラムの少し上から目線はすごく新鮮だ。
車幅が狭いので、狭い道を通る時など、臨場感があって気分がいい。
循環している路線もあるので、一周して元の駅に戻ってくることもできる。
旅の最後に、あっあそこだ!と今まで訪れた場所を地図で確認しながら廻るのも悪くない。
とにかく開口が大きく左右に開けているので、見晴らしは抜群である。
ところがところが、トラムをエンジョイしている最中意外な展開に。
途中から隣に座ったおばあさんの強烈なトーキングゥ(!)に捕まってしまったのだ。
突然フィン語で話しかけられ、言葉の津波が容赦なく押し寄せる。
なんとか言葉が解らないことを伝えたいが、こちらの事情にはまったくおかまいなしでとぎれなく話し続けている。
やっと重ねるように英語で返事をして言葉が通じてないことをアピールするが、「あら、英語の方がいいの?」と言ったかと思うと、今度はそのおばあさん訛の強い早口の英語で話し続ける。え”っ、英語も出来るの、、、ガッガ〜〜ン、、、(今から思うと日本語で返すべきだった・・・)
話の内容は、鍵を持ってないのに家を閉め出されて(オートロックなのかなあ???)大変だったのよぉ、そんなことが3回もあったのよ。今日がその3回目!信じられる?!とか言っている。
「それは、大変でしたねえ」なんて言ったのが失敗だった。おばあさんのおしゃべりは壊れた鳩時計みたいになってしまって、ついにその閉め出した女性の悪口まで始まってしまった。「彼女は私を気に入ってるみたいだけど、わたしゃ彼女が大嫌い!」なんて話までもう止まらない。止まらない。昔勤めていた会社の社長の話まで出て来る。今、席が隣になったばかりの外国人に身内の愚痴をこぼすのはやめてくれ
私は今トラムを楽しんでいるところ〜。
どうやって止めたらいいのかわからなくなって、徐々に頭がボオ〜〜っとしてくる(@_@;)
誰か私を助けて〜と思っているところで(連れの二人はできれば係りたくないという様子)やおらそのおばあさんが立ち上がって、「じゃ、私ここで降りるわね」だって。、、、ぐったり、、、
シャイと云われるフィン人。
おばさん、おばあさんは、どこの国でも例外的存在か。
楽しかったトラムの旅。
後半はおばあさんとのトーキングタイムで幕を閉じる。
(ヘンなとこで気弱な私が悪いのね、、、と自己嫌悪。)