3月うさぎ

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東へ・・<モロッコ・レポート31>
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さてさて、ここからはモロッコ旅行第2章。

Dar Darmaで苦労してレンタカーを手配してもらい、
(マラケシュの温度が急に上がったので、涼しい場所に移動しようとしている??
内陸のマラケシュは京都盆地に似て暑い空気がたまりやすいのです、、)
オート・アトラス(山脈)を越え、ワルザザード経由でザゴラを目指します。
400kmほどの道ですが、山道なのでザゴラに着く頃にはもう夕刻になっていることでしょう。。

エアコン車が出払っていたので、エアコンなしで、砂漠の近くまで走ります。
車と一緒にタジン鍋(車体が鍋、人が具??・・いやだ〜!)にならないことを祈りたいと思います。

とにかく、東へ。東へ。
モロッコ旅行4
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ラ・ポワ<モロッコ・レポート32>
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まだ、アトラスに向かって走り始めたところだけれど、
もしかして山越え中、レストランが見当たらなくなってしまったらお昼ご飯を食いっぱぐれてしまうと寂しいので、オート・アトラスに入る前に腹ごしらえ。

街道沿いの小さな食堂に入る。
食堂は見つけ易い。
看板などなくっても(あってもアラビア語では読めないし〜)こうしてタジン(鍋)が外に並べてあるのですぐに判る。

厨房は外にある。
言葉が通じにくい時には、作っているところのそばに座るのが一番間違いない。

タジンを注文したが、おじさんの言う事によるとどうやらタジンはまだ仕込みが終わっていないらしい。「ラ・ポア」ならすぐ出るけど、それでもいい?と聞かれる。
その「ラ・ポア」がピンと来なくて反応に困っていたら、圧力鍋にカレー煮込みみたいなのができていてスパイスのいい香りがしたので、それでいい!それでいい!と注文。

見た目はさほどでもない感じですが、
これがもう、なんか疲れが飛ぶような美味しさ。
オリーブとスパイスがいい具合に胃に刺激を与えてくれる。
おじさんにこれはチキン?と聞いたら、そうそう、とか言ってたけど、なんかラムのようでもあった。
食べてる間におたまで増量もしてくれる。
ありがとう。おじさん、やさしい。

最後はやっぱりベルベルのお茶(ミントティー)。
私たちがこれを飲むと、モロッコ人はすごく嬉しそうな顔をする。
これでようやく仲間だな・・と言っているように。




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おじさんのタジン<モロッコ・レポート33>
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私たちが食べ終わる頃になってようやくおじさんはタジンの支度にとりかかる。

まずは肉。そして玉葱。そして、その上からブイヨンや薬味やスパイスを次々と振りかけていく。
あとは、とんがり帽子の蓋をして、弱火にかけて具の水分だけでボイルされていく・・・
それで美味しくなるのだから、タジン偉い!


見とれていると、今度来た時はこれを食べるんだぞ!と言ってくれるけど、そんな〜私たちに今度と言われても・・・。

素焼きでこの形が一番ポピュラーなタジン鍋。
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オート・アトラス越え<モロッコ・レポート34>
3月うさぎ
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オート・アトラス(Haut Atlas)の山越えは本当に楽しいものでした。

モロッコをこの山脈が北の顔、南の顔に分けている。
一番、高い所では、3000mとも4000mとも言われる高さなのだそうだけど、私たちはどれくらいの高さまで登ったのかな。。。
とにかくエアコンもないレンタカー、窓を大きく見開いて走っていると、いつのまにか吹く風がぐっと涼しくなっていることに気がつく。
風景もいろんな種類のサボテンオンパレードが続いたかと思えば、グランドキャニオンを思い出すような大地の造形美パノラマ次々登場・・本当に表情豊かなアトラスの山々。
5〜6時間にも及ぶ長〜いドライブでしたが、車窓に釘付けでお尻が痛いことも忘れていました。

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カスバ<モロッコ・レポート35>
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モロッコの都市の建築はご紹介したとおり、(リアドとしても使っているような)中庭を中心に持つロの字型建築。これは、光を取り入れ、また暑さから逃げるには絶好の住まい。

しかし、街を抜け山に入ると、一変、要塞、砦、城郭の役割を持つカスバ建築にすり替わる。
朽ち果てたモノも多いが、朽ち果てているようで、まだ住んでいるカスバ、家畜を囲っているカスバなどがアトラスの山の風景の特徴となっている。



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夕立の後<モロッコ・レポート36>
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アトラス山脈を越え、ワルザザートの街を過ぎてザゴラに向かう途中、
道の途中で往生している車が数台。
どうしたのかと思って聞いてみると、さっきの夕立で道の一部が突然川に変わってしまっているので、横断をためらう人々が立ち往生している様子。

豊かな森林を持つ我が国では考えられないことだけど、保水力のない大地では、急な大雨が地面にしみこまず、行き場を求めて急激に川を作る。それが道路にまたがってしまったのでみんなを慌てさせているようだ。
でも、地元の人は慣れているのか、平気で渡って行く車もある。

感心したのは、警察でもない普通の人たちが、(たぶん)自主的に後から来る車の整理に当たっている。
夫は、モンゴルの研究調査に通っている時に、何度も向こうでこういう目には遭っているのでまったく動揺もなし。
「どうする?」と聞かれたので「大丈夫、渡れる」と応えると、それでも、僕が運転替わろうか?と言ってくれたり、車のエンジンの高さを確認したりしてくれる。とにかく彼らは親切だ。
夫が、自分で大丈夫!と告げると、とにかくスピードを緩めずに一気に行け!と親身になってアドバイスをくれる。

私は、ちょっとドキドキしてしまったけれど、越えてしまえば言う程のことでもなかった気もした。

それよりも、こういう厳しい大地を整備することで守るというよりは、厄介を人の力、みんなの力で智恵を出し合って乗り越えようとする彼らの姿に頼もしいものを感じた。
まず自分さえよければというところがまるでない。
川ができたのは彼らのせいでもなんでもないのに、たぶん彼らはこの川の水が引くまで来る車、来る車のケアをし続けていくんじゃないかと思える。

とにかく無事に渡れてよかった!!
まだまだザゴラは遠いぞ〜



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Riad Lamane<モロッコ・レポート37>
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やっとザゴラに着いた時には、もうだいぶ陽も傾きかけていた。

この日は宿も決まっていなかったし、ザゴラでセンスを求めてもそれは無理でしょう・・という感じもしたので、珍しく「地球の歩き方」を頼って宿探ししてみる。
「まさに砂漠の中のオアシス」とキャッチフレーズのついたリアド・ラマンは、うっそうとしたヤシ林の中と書かれていたので、それも面白いかも・・と行ってみることにした。
とにかく、車があると、こういう時本当に有り難い。。。

それにしても、途中の道はどこの惑星か?と思う程のところもあったので、この先に街があることが信じられなかったが、ザゴラはそこそこちゃんとした街でした。

いやあ、無事到着。めでたい。めでたい。

このヤシ林は想像以上に広い。
そして、確かにうっそうとしている..

ちょっとユニークな南部モロカンスタイルのここの宿は、一室一室がコテージ風に独立し
ていて、それぞれ屋上もテラスとしてくつろげるように作られている。

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ナツメヤシの実<モロッコ・レポート38>
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ヤシ林というから、南国の椰子の木を想像していたら、
ナツメヤシの林だったのですね。

ですので、これも、あのアメフトのボールのような椰子の実ではなく、
こんなブドウのような、アメリカンビーンズのようなナツメヤシの実。

モロッコのヤシ林の分布がなんとなく不思議な気がしたら、
やっぱり、人の手によるものだったようです。
それも面白い偶然から。
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ラクダ<モロッコ・レポート39>
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ヤシ林の中の宿に泊まった次の日。

宿を出て少し車で走ったところで、

あっ!!ラクダ!!!!!

そう。ザゴラまで来ると、もうサハラ砂漠も近い。
砂漠行きのラクダ・キャラバンも数多くこの街から出発している。

ラクダはやっぱり大きくて、でもやさしそうな顔してて近くで見られて感激だったけど、ラクダをひいてるお兄さんがまたアラビアのロレンスのようでとても魅力的でした〜。

砂漠ツアーにも惹かれたけど、真夏の砂漠、どこまで温度が上がるか読めないし、体調を崩すわけにもいかず日程的な理由もあって残念ながら今回は見送ることに。
それに、ラクダには若かりし日パキスタンの砂浜で乗ったらいきなり暴走されて海の中にワサワサ入っていかれて大変怖い思いをしたトラウマも残っているので、ね。

でも、キャラバンのラクダはこうしてちゃんとつないでいるし、ロレンスたちも付いてくれているのでまったく問題ないと思うけどね。
ひとこぶらくだって乗りにくいかな・・って思ってたけど、こうして見てると気持ち良さそうだよね〜




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集落の旅<モロッコ・レポート40>
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この日はザゴラからワルザザードへ戻る道であちこち集落を見て廻ろうということになりました。(というか、そのつもりでここまで来たんだけど・・)


夫は建築家ですが、一応、集落研究家でもあります。
人が集まって住むところはある意味すべて研究興味の対象になる(特に、伝統的、典型的、あるいは個性的住居形態をとるもの)ので、
私たちの旅は、常にプライベートな旅でもあり、お仕事の旅でもあるという宿命を背負っています。
でも、そのお仕事は、彼の興味が転じてのものなので、どこからがプライベート、どこからがお仕事というのは本人たちにすらよく判らない情況です。

本格的な集落調査の時は、寸法をおさえたり、住民への聞き取りをしたり・・ということもするのですが、普段の旅行ではとにかく数見てその地域の特徴を掴みとる・・というところで精一杯。

モロッコではカスバ(要塞建築)とクサル(要塞のように作られた村)のパターンをいくつか見たくて、風景の中で集落を見かけると、車でおもむろに近寄って、構成がおもしろそう!となると、車から降りてしばらく歩きます。
写真を数枚撮っておしまいということもあれば、おもわず長居をすることもあります。

様々な知恵と工夫、形態や構成の美しさ、そして人の営みそのものの魅力・・集落を巡る楽しさはとりあえずそんなところにあるように思う。



特に元気な子どもの姿が見られる集落はいいものです。
ここでも、子どもたちの数が湧き出る?ように増えてきた。
こちらが見ているつもりでも。いつのまにか見られているのが私たち・・ということになってきます。
まあ、こんな観光地でもない場所に踏み入れる人間(しかもアジア人)なんて、むこうにしてもそうは見られるもんじゃないものね〜。









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