3月うさぎ

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日干しレンガ<モロッコ・レポート61>
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泥を固めて日干しレンガを作っていた。
それを並べて塀を作る。

家も家畜舎もほとんど変わりのない作り方だ。

もしかしたら、家畜の糞も日干しレンガの材料になっているのかも。
モロッコ旅行7
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川に続く道<モロッコ・レポート62>
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村の色彩は、ほとんど土色一色ですが、
周囲に緑があるとそれも急に引き立つ感じがします。

たまには川に降りてみることにしました。

いちじくがたわわに成っていたり、ハーブがうす紫の花をつけていたり・・
洗濯物を持ったお姉さんが歩いて来たり・・・
なかなか幸福感のある道が続いています。

やっぱり緑=オアシスだなぁ・・と実感します。
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洗濯<モロッコ・レポート63>
3月うさぎ
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川まで下りると、
お母さんと娘さんらしき人が2人で洗濯をしていました。

笑顔でいろいろ話しかけてくれますが、
これは地元の言葉なので、もうまったく判らない。
向こうも英語はまったく判らない様子で、
残念だったのですが、
手真似がやっぱりお茶(テ)を飲むしぐさだったので、
やっぱりお茶は如何?と言ってくれてるようだった。
(こんなところで?水筒のお茶ってことかな?)

さっきもミントティ飲んだ所だったので、
「ごめんなさい。さっき飲んだばっかりなので、、」と断ると、
なんだか寂しそうな表情をしてくれました。

・・・お茶は断ってはいけないのかな?
なんだか、そんな気もして来るのだけれど、
でも、毎回ご馳走になってぼかりというわけにもいかず、
嬉しくもあり、若干悩ましくもある「テ」のお誘いです。

彼女たちが川で洗っていたのは、洗濯物ではなくて、
きれいな色の毛糸でした。
もしかして、その糸を染めていたのかな。。。
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ヒッチハイク<モロッコ・レポート64>
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旅人が地元の人に乗せてもらう・・というのが、
普通なんでしょうけど、モロッコでは逆でした。
我々の車(レンタカー)に地元の人を乗せてあげました。

この人です。
mohamedさん。


そして、ドラマは急展開・・・



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山裾の村<モロッコ・レポート65>
3月うさぎ
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やっぱり、レンタカーを借りてから、夫の集落熱が熱くなったようだ。

いくつか廻ると落ち着くのかと思うと、逆に、もっともっと一つでも多くの村を訪れてみたくなるものらしい。

・・・ということで、その日の宿があるワルザザートは、もう目と鼻の先だというのに、
地図を見ながら、この山際の集落がどうなっているのか見てみたいんだけど・・と言い出す。
町に近づいたところで、また山へ・・?と思わなくもなかったが、ま、別にワルザザートの町が見たい!という強い思いもないので、山を目指して走ることになった。

しかも、その道のおそろしいほどまっすぐなことったら・・。
そして、道から地平線まで何もないような・・これ以上のシンプルな風景はない!って思う程一筆書きできそうなさっぱりした道。しかもその風景はかなり走ってもほとんど微妙にしか変わらない。

車ですら走っていない。
こんな場所で車が故障したらもう笑うしかないな・・とか思い始めていたら、
そんな道を歩いている人がいる。
後にも先にもただ道があるのみ、という風景の中に人!!!
しかも昼過ぎの一番暑い時刻、

たいてい、信じられない場所も徒歩で歩いているモロッコ人ですが、
いくらなんでもこの道は・・と思えるほど悲しいほど道しか見えない風景。。

これはもう乗せてあげるしかないでしょう。

ということで、彼は私たちの車に乗り、先の町まで送ってあげることになった。

・・けれど、その町の道しるべが見えた時、
彼はおもむろに「僕の町はここでいいんだけど、君たちはあの山裾の村まで行くんだよね?
もし、その村ただ少し歩いて写真を撮るだけなら、僕も一緒に行ってもいいだろうか。」と言い出したので、一緒に行きましょうか、ということになり、なにやらロードムービーのようになってきました。


気が遠くなる程まっすぐな道。
その道がようやく山にぶち当たるところにこの村はあります。
そして、この道はそのまま背後の山を越えると、マラケシュにまで続いています。



彼もこの村を訪れるのはずいぶん久しぶりだ、と言っていました。



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再会のシーン<モロッコ・レポート66>
3月うさぎ
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村にたどり着いた時には、ゴーストタウン?とみまごうような静寂が広がっていたのに、
一旦村に入り込むと、ぱらり、ぱらりと人がいる。

そして、驚いたのは、大人も子どももこの男性(Mohamedさん)をみんなが知っていたことだった。
そして、村人たちは彼の急な登場に驚きと喜びでいっぱいになったような顔をしている。(しかも、変なアジア人連れてるし・・)
Mohamedさんもとても丁寧な挨拶を交わしている。その一人ずつと。

本当に、村人が全部彼を知っているようだった。そして、その突然の再会を懐かしそうに噛み締めている様子が、ただ傍らにいるだけでもとても感動的だった。

彼は実はこの村で昔小学校の先生をしていたことがあった・・とかいうストーリーが思い浮かぶほど、みんなの表情にそれぞれMohamedさんへのリスペクトが混じっているように感じた。

この感動的な再会のシーンを目にしたことで、Mohamedさん、あなたは一体何者?って気持ちがムクムクと湧いて来る・・

「昔、この町に住んでいたことがあるの?」「この町には親戚がいるの?」とご本人に質問してみたけれど、ううん、みんな友達なんだ・・と言うのみ。

そして、しばらくしたら、Mohamedさんが、(写真でMohamedさんと手を取り合っている)おじいさんの家でミントティを飲まないか?と言い出した。

出た!ミントティ!!

でも、まあ、これはもうYesでしょう。。

私もしつこい。
「このおじいさんはあなたのおじいさん?」ともう一度聞いてみる。
「ううん、友達なんだ」(←わりと言葉数の少ないMohamedさん。)

友達ねえ・・
なんだか彼の村との関係がさっぱりつかめないけど、とにかくみんながとっても再会を喜んでいるようだし、私たちも偶然とはいえその再会のお手伝いができたわけだからなんだか嬉しくなってくる。


(つづく)







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おじいさんのミントティ<モロッコ・レポート67>
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・・そんな長いいきさつで、
おじいさんの家でミントティをご馳走になることになった。

おじいさんは、気前がいい。
ミントティだけじゃなくて、焼いたパンやアーモンドなんかも
振る舞ってくれる。

私たちは、ここで初めて知らない村を訪ねている研究の主旨をMohamedさんに話し、
彼がおじいさんに伝えてくれている。
そんなわけで、おじいさんのお家は、たくさん写真を撮らせてもらった。。

一番上の壁の肖像画は、おじいさんの亡くなったおとうさん。

(その下の写真)きれいな柄の壁絵の下に書いてある文字は、家の定礎みたいなもの。
この家が建った年月日などが書かれているらしい。


ここでの話しで、実はMohamedさんは大学のディプロマ(大学学士の業績)までとっているということが判明。
なるほど。知的な雰囲気は彼の顔つきにも出ていたが、まさかこんな田舎に大学卒の人がいるとはびっくり。(はっきり言って、小学校の義務教育すら大丈夫?って心配になるほど、子ども達がよく働いているからだ。)
なんの職業に就いているのか?と聞くと、う〜ん、いろいろやってはいるんだけど、、今は何っていうのはないんだ・・というちょっと困ったような応答。
・・・そんなぁ、、勿体ない!
アラビア語も仏語も英語も話せて、大学も出ていて、これだけ人からの信望も集められるような人が、職に恵まれていないなんて・・と思ったけど、それ以上は聞けなかった。
マラケシュにも4年住んだと言っていたから、何か挫折があったのかもしれない。。。

ミントティは相変わらず甘かったけど、おじいさんがいれてくれたお茶は格別で、Mohamedさんがおじいさんの代わりに私たちのグラスに何度も何度もおかわりをいれてくれた。

(つづく)



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Mohamedさんの果樹園<モロッコ・レポート68>
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 Mohamedさんは、なんと道のとなりに農作物を作る土地まで持っていた。

ここには、いろんな種類の野菜や果物が作られていた。(そうは言ってもそんなに広いわけでもないが)

家畜がいて、この果樹園があれば、Mohamedさん一家は現金収入がなくても食べるには困らない。
そのことが判って私は再びほっとしていた。

Mohamedさんが夫に「いちじくは好き?」と聞いて、それからいちじくを収穫し始めた。
車で送ってくれた私たちに何かお礼をせねば!と思ってくれたのだろう。
夫が、僕たちは旅人だからほんの少しでいいよ、と言ったのだけど、袋にいっぱいいちじくをもらった。
小さくて、とてもきれいないちじくだった。

赤いバケツがいいよね。

(つづく)
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Mohamedさんの家<モロッコ・レポート69>
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しばらくしてまた村人たちに別れを告げ、山裾の村を後にした。

そして、またかなりしばらくまっすぐな長い道を走っていると、
Mohamedさんが、「ありがとう。僕はここで降ります」と言った。

でも、降りてから村までも少し距離があるように見えたので、村の中まで送っていくよ、と伝えたら、じゃあ、僕の家に寄って行く?と誘ってくれた。

「ふふふ、でももうミントティはいいけどね。」と言いながら、家だけ見せてもらうことにした。

Mohamedさんちは、ごくごく普通の質素な家だった。
でも、彼にはまだ産まれて間もない男の子の赤ちゃんがいて、今日は、奥さんが少し先の村にある実家に帰るのを送って行ってたんだ、と言っていた。
そして、私たちと遭ったのはその帰り道だったのだ・・と。

繰り返しになるが、あの長い長い道をどうやって赤ん坊を他の村まで連れて行ったのだろうか・・ロバくらいはいるのだろうか・・

でも、Mohamedさんが赤ちゃんの写真を見せる時、とても嬉しそうな表情だったので、職はなくとも彼は今とても幸せなのだ・・と思えてほっとした。

どこの家でも、部屋を一つ一つ見せた後は、必ず家畜舎の家畜を見せてくれる。
Mohamedさんの家にも牛や山羊や鶏がいた。
家畜は、何より大事な財産ということなのだろう。

(つづく)





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記念写真<モロッコ・レポート70>
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Mohamedさんの畑に私たちがいると、近所の人が挨拶をしてくれる。
そして、その人がたぶん人に伝えるのだろう・・
Mohamedさんのところに変わったお客さんが来ているよ・・と。

彼らが笑いながら穏やかに会話している様子を見て、やっぱりここの村でも、Mohamedさんはとても心地よい環境の中にいるのだということが判って私ははなんだか嬉しかった。

これはMohamedさんの家の前での記念写真。
(カメラ目線は隣で撮ってる夫のカメラの方に。。)

右隣の白い服を着ているのが彼の従兄弟さん。
(従兄弟さんは日本の札幌のドキュメンタリーをTVで観た事があると言っていた。こんなところに札幌の風景が流れるのかと思うとなんだか面白い。)
両端の2人は、ご近所さん。


Mohamedさんの話、やけにたくさん書いてしまったけど、要するにMohamedさんと出逢えて幸福だった・・と思っているからだと思う。

Mohamedさんのストーリーはこれまで。

袖振り合うも他生の縁。







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