3月うさぎ

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永い夜
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眠れない夜は突然やってくる。
最近は寝付きはいいのだが、夜中にぱっと目が覚めて眠れなくなってしまうことがある。(歳のせい?)
どんどん目も頭も冴えてしまった時は、カンネンして起き出してしまうことも。
「永い夜」(/ミシェル・レミュー作)という本をもらった。正確に言うと、10歳の娘が10歳になった時に私の友人が彼女にこの本をプレゼントしてくれた。なかなか眠れない夜、どんどんイメージが発展して、嵐になったり、戦争が起きたり、森の中に一人残されたり・・・。可愛いイラストのページはいいけれどそれが怖くて娘はこの本は開けないと云う。でも、私はこの本が好き。
特に眠れなくなってしまった永い夜にページをめくっていると、遠い世界にひきこまれそうになる。
そして、こういう永い夜が明けて朝になると、眠れないどころか眠くて起きられなくてこれもまた困ったものなのだが。
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Loretta Lux
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Loretta Luxの写真集。
絵ではありません。これも写真です。
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字通
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「字通」(平凡社)
見よ、この厚さ!
まずは、これだけの数の漢字があるということだけでも充分に驚ける。

漢字学者、白川静が90歳を過ぎて再構築させた漢字辞典、3部作のうちの一つ。
見ているだけでもホレボレする。
漢字の歴史、なりたちなどにもちゃんと言及しているところが、そんじょそこらの漢字辞典とは一線を引くところ。分類や編集も舌を巻くばかり。
最近NHKでも松岡正剛氏が亡くなる前の白川氏を訪ねる番組をやっていたが、あの大学紛争ではちゃめちゃになっていた時ですら、白川氏の研究室だけはそんなことは何処吹く風と灯りが消えないことで有名だったとか。

この本の初めのところにも
「知的教養の世界を回復したい」と書かれている。
推進したいではなく、回復したいと書いておられるところに、学者としての使命感が感じられる。
まさに偉業としか云いようがない。

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中でも、眺めていて飽きないのは象形文字。
説明には、神事としての人々の行動が常に登場する。
太陽、山、水、大地、植物、動物、人・・・そして一番上段に神。
世界の様子が考えられないくらいシンプルだった時から文字はもう使われてる。コミューニケーションツールの役割を担った文字は記号化された絵画だということがよくわかる。


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夜中に犬に起こった奇妙な事件
3月うさぎ
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『夜中に犬に起こった奇妙な事件』
マーク・ハッドン
/早川書房


たまには、本の話。

主人公のクリストファーはいわゆる高機能自閉症、アスペルガー症候群という特性を持った15歳のイギリス人の男の子。
映画「レインマン」のあのお兄さん(ダスティン・ホフマン演じる)のように、数学の天才で、考えられない程の高い知能を持ちながらも、日常生活の中では、あまりにも繊細で独自なこだわりを持ちすぎるがために、親とのコミュニメーションですら平坦には進まない。
そのクリストファーにある日一つの事件が起こったことから物語がすごいスピードで展開し始めます。
物語は、彼の目線を通して書かれているので、はじめは、クリストファーの世界があまりにも特異すぎて、クラクラさせられるのですが、読み進めるとともに、彼の世界の秩序が想像を超えて高度でかつ理路整然としていることに気づき、途中からは「ふつう」なはずの彼の周囲の世界(つまり私たちが住む世界)が実はいかに本質からは遠い、ごまかしだらけの間に合わせで成り立っているかを思い知らされるという逆転現象が起こります。
そのあたりの構成力がとにかくお見事。

シリアスな内容を含んでいるにも関わらず、描写力が豊かで、ユーモアもあり、かつ図版や解説もふんだんで飽きることがなく、しかも感動のうちに最終ページを迎えることができます。

そして、この物語を書いてくれたマーク・ハッドン氏に深く、深くお礼を言いたくなる・・・そんなおすすめの一冊。
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質問集
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誕生日プレゼントが郵送で届きました。

13歳からずっと、一度もとぎれず誕生日に「おめでとう」のメッセージを届けてくれる貴重な旧友です。

プレゼントは谷川俊太郎氏の詩集「質問集」。
一枚の大きな紙を半分に折って、また半分に折って・・というちょっと変わった装丁。



友との長い長い友情に感謝。

そして、谷川俊太郎さん、あなたとももう長いおつきあいのような気がしています。
(こちらは一方的に、ね。)



ーーー三編ほどご紹介しておきましょう。


いま立っているその場所から正面へ三歩歩き、右へ直角に曲がって二歩歩く、そしてもう一度右へ六歩、そこで目を軽くつむる。さあ、どんな匂いがしますか?


目がさめていて、何も考えずにいることができますか、何も考えていないということも考えずに?


野に咲いている名も知らぬ一茎の小さな花、それが問いであると同時に答えであるとき、あなたはいったい何ですか?というような質問に私は答えなければならないのでしょうか?

谷川俊太郎






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芸術新潮
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「芸術新潮」5月号


今月号はなんと!
ムーミンの生みの親「トーヴェ・ヤンソン」さんの
特集です。
 
日本で広められたムーミンは子ども向きにとげ抜きされすぎていて、
真実の姿ではありません。
これを読んでいただくと、
ムーミンは、子どもも好きだけれど、実は大人の視点で描かれた寓話だということが
よく解ると思います。
つまり、大人になってからの「ムーミン入門」はぜんぜんアリ!なのです。

ムーミン誕生からの変遷(実はムーミン誕生までだけでも相当変遷がある)、そして、キャラクターの紹介、そして、ヤンソンさん自身のこと・・・ぼんやりとしか知らなかったムーミン・ワールドが、くっきりと見え、ムーミンをカバだと思っていたあなたも、ムーミン谷のみんなの1クセ2クセある濃い〜キャラに魅せられていくことになるでしょう。。。

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同じ号の後半に、小特集として
「茅葺きといういとなみ」という記事が掲載されています。
現代の社会に普通の家としての茅葺きを模索しておられる茅葺き職人さんの
取り組みが紹介されています。
建築の多様性の中に、日本の伝統工法の茅葺きが残る手段があるとすれば、それは日本人としてやはり嬉しいことですよね。
やはり、工場で作られた素材には絶対に太刀打ちできない自然素材の威力ってあると思うのです。
私の友人の田中千尋さんが、撮影協力もしています。
今月号を手に取られた方、ムーミンの次は、p.120を開けてくださいね。





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アヒルと鴨のコインロッカー
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「アヒルと鴨のコインロッカー」 
伊坂幸太郎


この奇妙なタイトルの意味が、判るときが来る。
「アヒル」と「鴨」は途中で、それから「コインロッカー」は最後に。

初めに小説で読んで、あとで映画を見た。
小説を読んだ時から、映画化が決まっていたようだったので、映画でこれをどう描くのか興味があったのでビデオ屋さんでDVDを借りてみた。
たいてい、小説を読んでから映画を見ると、えっ、ちがうだろ、、、って思えてしまうことが多いのだけど、今回はそういう風には感じなかった。むしろ、逆に作者が云いたかったことがシンプルに伝わってきたような感じもした。
(最後の終わり方の違いに関しては、作者はどう思ったのかな?とは、思ったけれど)
瑛太は、本当にいい俳優さんになってきたなぁ・・・。

とにかく、やたらとボブ・ディランの「風に吹かれて」が聴きたくなる作品である。
できれば、自分でも口ずさめるようになりたい。
理由は、この本を読んでみると(あるいは映画を見てみると)イチモクリョウゼン、スグワカルハズ・・・。



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Playing Cards
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Donald Sultanの画集。「Playing Cards」
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フィンランド・メソッド
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久しぶりにフィンランドの話題。

子どもの夏休みの読書感想文のために何冊か本を買った。
その中の一冊、


「フィンランド・メソッド/5つの基本が学べるフィンランド国語教科書」
平たく言うと、フィンランドの5年生の国語の教科書の翻訳版。

注目されているフィンランド式学習法とは、具体的にどんなものなのか?どんなところが違うのか?…この教科書を読んでいて、ようやくヒントのようなものは掴めた気がした。

たとえば、一例。

本を一冊読むにしても、いきなり本題に入らない。

たとえば、「パブロ・ピカソ/世紀の天才画家」という本の題名だけを読んで、
そこからまず、本文の内容を推測する。自分がピカソについて何を知っているか、そしてこれから何と知りたいかを考える。→小見出しから、もう一度本文を推測する。→本文中のピカソの絵についてどのように感じたか,考える。→その上で初めて本文を読む。→段落ごとにメモをとる。→メモを見ながら、友達と話し会う。→本文の内容について質問を考える。→大切だと思う事をまとめる。→説明文を20文以内で書く。→ピカソについて本文に書かれていないことを自分で調べて書き足す。

子ども達に考えさせ、表面的にやり過ごしてしまうことがないように、執拗に導く。
論理的に考え、想像力を育て、パターンにはまらない自分の頭を鍛える訓練が仕組まれている。そして、それを他の人に伝えるところまで大事にしている。

こんな、授業なら、私も受けてみたい。



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フィンランド・メソッド 2
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先に触れたフィンランドの5年生の国語教科書の話題の続き。

「人物描写に挑戦しよう」という単元。

子どもと一緒にやってみました。

よろしければ、みなさんもご一緒に。
設問は、(1)〜(5)まで続きますが、まずは(1)から。


(1) 上の10人の人物にもっともよく合うものをa~jから選びなさい。
選んだ理由も書きなさい。

a. リウッコさん(先生)
b. カールソンさん(大学教授)
c. キンヌネンさん(年金生活者)
d. トゥオミネンさん(警察官)
e. インナラさん(芸術家)
f. コルホネンさん(テレビ局の記者)
g. カネルバさん(運転手)
h. ニッキラさん(小学生)
i. 悪者
j. ホロバイネンさん(農業)

*悪者には、名前も与えられていないところが笑えます。

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