3月うさぎ

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ルイス・カーンとアルヴァ・アアルトの住宅の魅力
3月うさぎ
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昨日は、京大名誉教授の前田忠直氏による「ルイス・カーンとアルヴァ・アアルトの住宅の魅力」というタイトルの講演を聴きに行って来た。
20世紀の建築界の巨匠ルイス・カーンとアルヴァ・アアルト。
特にカーンのフィッシャー邸とエシェリック邸はかねてより惹かれ続けていた作品でもある。アアルトのコエ・タロ(サマーハウス)も同じく。
そういう意味では、この講演は足を運ばないではいられないタイトルだったとも言える。しかも、アアルトの場合は来月見に行けるかもしれないというまさにベストタイミング。
前田氏によると、この二人の建築家の共通点は、オブジェを持ち歩くタイプの建築とは対極の、場所を読んで読んで読んで、その地にしか建ち得なかったという種類の建築である。建築を精神の領域まで昇華させたという意味でも、二人には共通点がある云えるかもしれない。
以前、ルイス・カーンのビデオを見た時に、彼の顔に残る(たぶん顔だけじゃない)ひどいケロイドは彼が3歳の頃の事故によるもの、と彼自身が語っていた。暖炉の火をずっと見つめていると、見たこともない緑色の部分を見つけ(たぶん不完全燃焼だった)その緑があまりにも美しく欲しくて欲しくて仕方がなくなって自分の洋服のポケットに入れてしまったと。
私は、このエピソードが忘れられない。
美しいもの、美しいと思うものに対して、そこまで「欲しい」と願う衝動を感じるということ、そのこと自体がそのまま彼の建築への情熱にすり替わっている気がするからだ。
エスキースを繰り返してはいるものも、カーンはやはりどこか神がかっている。
ミケランジェロのように、初めから石の隠されている形を掘り起こしているかのような必然性を感じさせる建築である。
一方のアアルトはもっとヒューマンなタイプである。
カーンより下位にあるという意味では決してないが、土地への愛情、住む人への思いやり、建築への憧れ・・・そんなモノに突き動かされて作り続けた建築家という印象がある。
どちらも、20世紀に彼らが存在したことを素直に感謝したいと思う建築家たちである。

よく判らないだろうが、上の写真がルイスー・カーンのフィッシャーハウス、下の写真がアルヴァ・アアルトのコエ・タロ(彼自身が夏の数週間を過ごすために家)である。

何でも見てやろう
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