3月うさぎ

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内モンゴルの土産 その2
3月うさぎ
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見ての通り、ほうきです。
こういうものは、ほとんどタダみたいな値段で売っていると。

大きい方はテーブルの上とかで使う手ほうきだと思うのですが、
小さい方は中華鍋の掃除用。
料理の後、これでシャッシャッシャッとこびりついてる分だけざっと落とすような時に使いますよね。
これ、気に入ってます。
なかなか音がいい。
my collection
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内モンゴルの土産 その1
3月うさぎ
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先月は、フィンランドに行っていた夫、
今月は一転、中国の内モンゴル自治区へ研究旅行へ。
(夫は建築的サイドから、他の先生は、住居学、民族学、ジェンダー、食品関係・・・などのように、専門分野の違うオーソリティの共同研究の旅。今回で3回目。来年が最終回とか言っていたが。)

先日帰国した夫が、持ち帰った土産のうちの一つ。

この黒糖かりんとうみたい(え?何かの糞みたいって?)なものは、一体何だかわかりますか?
実は、ザーツァイ(搾菜)なのです。
この色の通り、臭いもすこぶる凄くて、保存にも困るほど存在感ありすぎ状態ですが、それでも味は凝縮していて上手に使うと本格的炒飯や中華スープを作ったりもできるかな?って感じの風格も持ち合わせています。
近頃、何かと評判の悪い中国の食材。
けれど、かつては「食と云えば中国」というほど元は世界中から中国料理は尊敬を集めていたはず。
この黒い固まりを見ていると、まだまだ4000年の食に関するこだわりここにあり、という気迫を感じる。
中国の人たちには、反省すべき点は反省し、もう一度本来のプライドを取り戻して、安心して食べられる料理や食材を内外に提供してくれる信頼できる国に復活してほしいと心から願うのみである。

my collection
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九重
3月うさぎ
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岡崎の美術館の近くで友人が営む好日居(このブログのコメントでもお馴染みの好日居さん。リンクもしています。)に寄ってきた。
相変わらず、しっとりと落ち着く空間。
昨日は、いつもの中国の岩茶のお茶うけに店主の手作りの栗きんとんをいただいた。
栗の風味そのままに、和三盆の優しい甘さがプラス。
とても美味しくできていました。
いつものことながら、中国の茶器って可愛いくてついつい手にするだけで嬉しくなってしまいます。
http://kojitsu-kyo.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/post-608c.html

特別サービスで、どなたかのお土産にもらったという仙台の「九重」も試飲させていただきました。
仁丹のような黄色い粒(写真上:溶けると葛のようにとろみがある)に熱いお湯を注ぐと、目が覚めるような透明感のあるマジカルイエローに。
他にも、紫と緑があったかな・・・。
新鮮な「九重」体験でした。
ごちそうさまでした〜。

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おいしいじかん
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大宅コーヒー
3月うさぎ
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友人が美山の大宅コーヒーをわざわざ届けてくれた。
http://parammm.cocolog-nifty.com/blog/cat20538984/index.html

私好みの深煎りで、しかも荒い挽き方がなんとなく男性っぽく感じられる頼もしい味。(これは、友人のブログのこの記事を先に見てしまったせいもあるかもしれない。多分に。)
久しぶりに骨のある?香り高きコーヒーに出逢えて嬉しい。
おいしいじかん
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写真集 <フィンランド・レポート付録>
3月うさぎ
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付録をもう一つ。。。

娘の学校の夏休みの宿題(社会の自由研究)は、フィンランドの旅行記だったのですが、それだけではちょっとヴォリューム不足かな?と思って、旅先で撮り溜めたフィンランドのファサード(建物の立面)を一冊の写真集としてまとめてみました。
イタリアではこれのドア編を作成したのですが、フィンランドはたぶんドアや窓だけではそれほどパターンが出て来ないだろうと思い、ファサードをテーマに決めました。
こんな感じの写真が60カットくらい収録されています。
住宅のみならず、教会やお店、トイレなども含まれていますが。
これはフィンランドに限らず、他の国でも引き続き撮り溜めていくと、結構資料価値は出てくるのかな?と思ったりもしています。束になると、工法のみならず、素材感や、色合いなどもお国柄が出てきそうですものね。
(しかし、これ、案外エネルギーを必要とするものなんですよね、、、)


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フィンランド旅行4
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スケッチブック <フィンランド・レポート付録>
3月うさぎ
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娘(10歳)のスケッチブックより。


旅先ではいつも旅のノートをまとめています。
何年か前からは、娘も私の真似をして書き始めました。
少なくとも一年前より、こんな風に建築物そのものにも興味を示すようになり(父親の思うツボ?)文字も絵もだいぶ大人っぽくなってきた気がしています。






フィンランド旅行4
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アアルトの本棚 <フィンランド・レポート後記>
3月うさぎ
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アアルトの自邸のリビングルームにあった本棚。


編集後記

フィンランド・レポートも、60レポにまで到達しました。
(まだもうちょっと位ならいけそうな気もしますが、)吹く風も秋の色に変わってきましたので、夏の旅行の報告はそろそろこの辺でおしまいにしようかと思います。
本当に長い間おつきあいいただき本当にありがとうございました。

毎年、私たち家族は夏には同じような旅行をしているのですが、今年はこのブログおかげで大勢の方々に私たちの旅の話をお伝えする機会ができて、いつもより、旅の余韻を余計に楽しむことができました。

何人かの方に、昔への遡り方がわからないとの質問を受けました。
一番上の「3月うさぎ」のタイトルの右横の1〜7の数字の中の「1」をクリックするとカレンダーが出てきます。お手数ですが、「<<」の記号で8月に戻してみてください。13日のところをクリックしていただくと、フィンランド・レポートの第1日目にたどり着きます。その後、だいたい1〜2日に一回のペースで更新していると思います。ちょっと面倒臭いですが、順に日付をクリックしていただくとレポートが完成すると思います。わかりにくくてごめんなさい、、、

20日(土)には、自宅でフィンランドのスライド会も催し、20人近いゲストが訪ねてくれました。建築の話題が中心になりましたが、夜遅くまで親しい人たちとワイワイ楽しいひとときが持てました。
この旅のスライド会も毎年恒例で、これが終わると「ああ、今年も夏が終わった」という気持ちになります。
来年もまた、同じように旅のレポートをお届けできるといいのですが。

それまでは、また普通の平凡な日常を大事に生きていきたいと思います。
たくさんのエールに感謝。









フィンランド旅行4
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売家 <フィンランド・レポート60>
3月うさぎ
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ユヴァスキュラの町を歩いている時に見つけた不動産屋の売り広告。
売値はよくわからないが、
たぶん敷地面積が、3525平米
そして、家屋の面積が135平米・・・
って、書いてあるんじゃなかろうか。

家の面積は、日本と変わりないが、それ比べて土地の面積が、・・・あ、ありえない!!
う〜ん、やっぱり、値段知りたいよぉ!!

フィンランド旅行4
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ビール <フィンランド・レポート59>
3月うさぎ
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これはある日の夕食。
旅の後半、そろそろ西洋の味付けに飽きてきて
この日はインド料理に逃げ込んだ。

ビールは、インドのビールが良いか?フィンランドのビールがいいか?
と、聞かれて、夫がフィンランドの・・・と応えるとこれが出てきた。
lapin Kulta
特に特徴はなかったけれど、インド料理にはよく合っていた。

フィン語のメニューしかなかったので、
お店の人に、英語のメニューはないの?と聞くと、
ごめんなさい、ないんだけど私がトライします!と
すべてのメニューをがんばって英語で説明してくれた。

彼女はインド人と西洋人(フィン人?)の混血のように見えた。
大抵のフィン人より愛嬌のある若い女の子で、
私たちの口に合ったかどうか心配してくれるような感じだったので
美味しかったよ!と応えたら、極上の笑顔が返ってきた。





フィンランド旅行4
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ビーチバレー <フィンランド・レポート58>
3月うさぎ
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ここに来たとき、初めてフィン人が騒いでいるところを見た・・・と思った。
ヘルシンキの町中で、そこだけやけに空気が湧いている。
近づいてみると、なんと土まで運んでコートを作ってビーチバレーをやっているではないか?

フィンランドでビーチバレー???なんで??
オリンピックのシーズンだったからかなあ?
水着になるのも寒そうな国なのに・・・。

でも、たまには騒ぐところも見せてもらえてよかった。
フィンランド旅行4
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トーベ・ヤンソン <フィンランド・レポート57>
3月うさぎ
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「秋になると、旅に出るものと、のこるものとにわかれます。
いつだって、そうでした。めいめいのすきずきでいいんです。
『ムーミン谷の11月』



ムーミンの生みの親トーベ・ヤンソン。
彼女はヘルシンキの自宅以外に、夏を過ごす小さな小さな家をフィンランド湾の小さな小さな無人島に持っていた。
彼女はそこで55歳から77歳までの22回の夏を過ごしている。

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日本人は孤独を嫌う。
「孤独」に意味があるなんて、誰も云わない。
でも、ムーミンのお話は、孤独を知らない人からは生まれることはないのだと改めて思う。
日本でリメイクされたムーミンは、始終ムーミンと仲間たちのほのぼのした話だった。
でもオリジナルのムーミンはそれだけでない。
一人一人が、実は心に孤独を抱いていて、世界も光と陰が明らかに半分半分でその境界をそれぞれが行ったり来たりしている。それはまるでフィンランドの夏と冬のように、どちらかがあって、どちらかがないなんて考えられないという風に。
おおらかなムーミンパパでさえ、ときどきふと平和すぎるベランダで飲む紅茶がたまらなく嫌になって放浪の旅に出ることがある。包容力の母の代名詞のような世話好きのムーミンママもまた、灯台に住んだ時には手持ち無沙汰のあまり自分を見失い、薪でとりでを作った。でも、またムーミンパパはふらりと家に戻り、ムーミンママもまたいつもの優しい気配りを取り戻す。

子どもの頃、灯台守になりたかったというトーベ・ヤンソンが、もし社交的でパーティにばかり出かけているような生活を送っていたら、賑やかな家族に囲まれていたらムーミン谷の誰一人この世に生まれては来なかったのではないかと思う。
暗い夜の海こそ灯台の灯りの有り難さを心底知っている・・・そういうことなのだと思う。

トーベ・ヤンソンの夏の小屋にはずっと鍵がなかったという。
彼女達がいない間も、航海中に嵐から身を守りたい人やあたたかいコーヒーが飲みたくなった人のために、扉はいつも開けられていたという。
(ただ、ある時、泥棒が立て続けに入り、部屋を荒らしたので仕方なく鍵をつけることになったのだそうだ。)
無人島に住んでこんなことが考えられるなんて。これはまさに「灯台守」の発想。

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小屋の棚からみつかったという箱。

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薬棚のミイ。

写真はすべて、クウネルvol.23「ムーミンのひみつ」より。






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冬 <フィンランド・レポート56>
3月うさぎ
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夏のフィンランドでさえ、あんなに涼しかったのだから、冬の寒さはいかばかりか、と滞在中ずっと気になっていた。
寒いだけではない。太陽がほとんど顔を見せない半年があるなんて、四季に恵まれたこの国に住んでいるとうまく想像することもできない。
勿論、フィン人にとっての冬はずっとそういう厳しいモノなのだから、私たちよりもずっと耐え忍ぶ力は強いのだろうけど、それでも、この冬の暗さと寒さに耐えきれず精神を病む人も少なくないと聞く。うつ病になる人が多いのだそうだ。

この写真を撮影した日は冷たい雨が降る一日だった。
この日はもうすぐ(フィンランドにいると夏でも冬が「もうすぐ」なように感じられるのだ)待ち受けている冬のことばかり考えていた。
こうして風景がグレーになると、心の中まで同化してしまうのかもしれない。人間は環境の動物だから。

ムーミンの中に「モラン」という登場人物がいる。(人物と云っていいのか・・・)
大きな毛布お化けみたいなモラン。
「不毛で心を凍らせる孤独の象徴なのか。暖まろうとして近づくと火が消えてしまうのがモランの不幸である。だれからも愛されず、だれも愛さないという意味で怖ろしいというよりも哀れな存在。」<冨原眞弓訳>
モランはみんなが嫌いな冬の権化のように描かれている。
長くて灯りも窓もないトンネルみたいな冬。
モランみたいな冬。
フィンランドの冬。

フィンランド旅行4
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子どものためのワークショップ <フィンランド・レポート55>
3月うさぎ
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ヘルシンキの国立博物館の中にある子どものためのワークショップ。

フィンランドは、ここ数年学力テストが世界一のレベルになっていることで世界から注目を浴びている。
一度くらい学校へも足を運んでみたかったが、これはとうとう叶わなかった。
ただ、ヘルシンキで借りたアパートメントホテルのオーナーのharadaさん(彼女は日本人だがご主人がフィン人。そしてそのお二人の間にハーフの男の子がいる)とその話になった時、その理由として、フィン人は遊ぶ時は遊ぶ、勉強する時は勉強する・・・と集中力が養われている点、それから、とにかくよく本を読む点を挙げていた。
もしかしたら、半年にも及ぶ暗くて長い冬が関係してなくもないのかもしれない。
娯楽が少ないこの国で、生真面目な国民がすることと云うと、ひたすら「勉強」ということになるのも分からなくもない。(最近はITも発達しているようだし)
学校がどう、塾がどうという前に、一人一人の学びの姿勢が違うような気がする。

そのことに加えて、この博物館のワーククショップで感じたのは、遊びの中で学ぶこと(あるいは学びの中で遊ぶこと)も上手なのかもしれないということだった。
この部屋の中では、歴史上の人物、フィンランドの地図がパズルになっていたり、木目のサンプルと木の名前を、また各地の農産物と場所を一致させたり、レンガ(偽物)を積んでみたり、ミニログハウスを組み立ててみたり、機織の機械が使えるようになっていたり、・・・生活のネタそのもので遊べるようになっている。

日々大学生相手に建築の設計を教えているうちの夫が羨ましがっていたのは、フィンランド国内の主な建築物のその名前と時代と設計者当てていくゲーム(上の写真)。こんなもので子どもたちが遊んでいるということに驚いていた。
確かにヨーロッパでは普通のその辺のおばさんや小さな子どもでも、自分の町の建築物やその設計者については当たり前のように知っていることにびっくりする。
こういう風にして、知識と教養があまり意識しないうちに身に付いているのかもしれない。
大人になっても自分の国の建築家の名前を2人と挙げられない我が国とはエライ違いかも・・と、同じ建築関係者としてはベースの部分の違いを思い知る機会にもなった。

日本はフィンランドの学力の高さの秘密を探りたいようだが、そんなに性急に真似できるものと思っているところがまず間違っている。
すべてに渡ってのベースが違いすぎる。
日本は、日本で、自分の国に合った改善法を考えていくべきではないかと思う。





フィンランド旅行3
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墓地 <フィンランド・レポート54>
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ここは、タンペレのホーリークロス・チャーチの裏の墓地。

フィンランドでは、3つの墓地を見た。
逆に云えば、3つしか見ていないのであまり知ったかぶりもできないのだが、その3つの墓地はいずれもとても印象が良くて、こんなお墓ならここで眠るのも悪くはないな、などと脈絡もなく考えてしまったほどだったのだ。
お天気がいいせいもあったのだろう。
とにかくそこは、気持ちよく陽が降り注ぎ、緑と花に溢れ、どことはなしに楽しげにさえ見える場所だった。
それで用もないのに、お墓見物などしてしまったくらいだ。

ここの墓石の一つ一つは小さく同じ形の横長の長方形で、いずれも十字架を含むデザインがそれぞれに掘られているだけのシンプルなものだ。
やはりここでも空気が乾燥していることが影響するのか、風通しも日当りも良く、草の上に腰掛けて墓石を眺めながら長閑にランチでもできそうなくらい健康的(さすがにこの表現には語弊があるか・・・)な雰囲気なのである。(だって、墓石が見えなければただの大きな公園のようでしょ。)
その上、福祉に強い国家ということもあるのか、墓地で作業をしている人が多い。ざっと見ただけでも4、5人が墓地を掃除したり、植物の手入れをしたりしている。
私は怖がりで、日本の墓地はどうも苦手なのだが、この場所は妙に落ち着いて、なんだかこの時は長居したいような気分になっていた。不思議なことに。



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森 <フィンランド・レポート53>
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そういえば、もう少しちゃんと「森」の写真を撮っておけばよかったのだけれど。
この写真では、木もまばらで「林」程度ですね。

フィンランドは、「森と湖の国」と云われるだけあって、国土の7割が森林という国です。しかも残りの3割は町なのではなくて、3割の中の湖が占めるパーセンテージを考えると本当に「森と湖の国」はキャッチフレーズだけではなく、まさに実質なのだなと思えてくる。
私たちの国土も森林が占める割合は高いが、日本では森は山にあるものなので、地
続きに森が続く景色はやはりどこか不思議な気がするものだ。とにかく町を抜けるとすぐに森ゾーンに入るのだから。

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しかし、そうは云っても、フィンランドの森は、ドイツの黒い森やカナディアンロッキーの森林ほど深い深い森というイメージではない。1本1本の木もさほど大きくはない。
木の種類は白樺が大半で、松やななかまどもよく見かける。
空気が乾燥しているせいか、下草もサラサラとして、うっそうとしたイメージにはならない。

フィンランドでは、これほどまでに森はすべての人の隣にあるので、人々も自然に自分たちは森と共にある、という考え方をしている。
森には精霊がいると信じられていて(そう云えばムーミンも森の精霊だし〜)、今でも、木こりが木にを切る時には、コンコンと幹を2度たたいて精霊に合図を送るのだとか。今から切らせてもらいますよ、と許しを請うのだと。
良い話である。







フィンランド旅行3
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救急車 <フィンランド・レポート52>
3月うさぎ
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救急車。
派手っ。
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犬 <フィンランド・レポート51>
3月うさぎ
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テンペリアウキオ教会の近くで出逢った犬は飼い主さんと同じ顔してた。
こういう種類の犬って日本で見るとどこか馴染みきってない気がしてしまうんだけど、さすがにヘルシンキの景色には自然にfitして見えた。

それはそうと、フィンランドにいる間、一度も猫を見かけなかったのはどういうわけだろう。フィン人はみんな犬派?それとも、野良猫駆除が徹底しているから?
もしくは、たまたま?
町がどこもあまりにクリーンなので、逆に潔癖すぎる体質もあるのかとついつい余計なことも考えてしまう。
ま、これはたぶん気のせいでしょう。
フィンランド旅行3
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キャピュラ住宅地区 <フィンランド・レポート50>
3月うさぎ
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ヘルシンキ郊外のキャピュラ住宅地区。

1900年前半、第一次世界大戦の混乱期に住宅供給の必要性に迫られて建設された住宅地区。それぞれの住宅は渡り廊下で繋がっているのだと云う。
現在は、逆に飾り気のないシンプルな住居や緑豊かな環境が特に芸術家やインテリ層に好まれこぞって住む地域となっている。
そう、ここが首都?と驚く程「軽井沢」的憩いの要素が高い。
確かに、子供が遊んでいても、大人が庭で本を読んだり立ち話しているだけでも妙に絵になって、都市でこれだけ緑の環境に住まいを置けるのはなんだか羨ましい気がする。(まあ、一番過ごし易い夏の姿しか知らないわけだが。)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これで記念すべきフィンランド50レポ目拍手
「楽しく読ませてもらっています」と思いの他エールを沢山いただいてしまいました。
ほんの駆け足旅行であっても、書き始めるといろいろあるものです。
あと、もうちょこっとだけ続けます。
最後までよろしくご拝読の程お願いいたします。


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サイナッツァロの村役場 <フィンランド・レポート49>
3月うさぎ
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ユヴァスキュラ郊外の湖に浮かぶ小さな島サイナッツァロにある村役場。

2階レベルまで盛り土された中庭(つまりこの写真の中庭は自然の大地ではない)を囲むように配置され、大きめの住宅のようなヒューマンスケールをあえて意識した設計である。
アアルトのイタリアへの憧れが表れた作品とも云われている。
そして、戦争中アメリカへ行っていたアアルトの帰国後一作目の作品でもある。

実は、この日訪れた時間はもう夕方で、図書室以外はすべて閉まっていた。
翌日の朝食の後、夫は内部を見る為にもう一度役場に向けて出発したが、私は絵葉書をゆっくり書かせてほしいと云う娘と一緒に部屋に残った。
しかし、帰ってきた夫が高揚しながら内部が想像以上によかったと云うので、ちょっと悔しい思いをさせられた。
結局、数々見たアアルトの作品の中でもこれが一番感動したかも・・・と、うちの夫もこの建築に高い評価を与えていた。(どちらかと云うと玄人にウケる作品なのかも、、、)

しかし、アアルトご本人のこの建築への執着も並々ならぬものがある。
完成後いつの間にか取り付けられたネオンサインを自分で石を投げて壊し警察沙汰になったという逸話まで残っている。



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H.I.T チャペル <フィンランド・レポート48>
3月うさぎ
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ヘルシンキ工科大学のチャペル。

この教会も設計はコンペだったらしい。
一等案を射止めたのは、シレン夫妻。
大学の敷地の一角にひっそり隠れるようにたたずむ。
一度、放火によって焼失したという話だが、今はキレイに復元されている。
残念ながら、大学は夏休み中ということもあってか、ドアは固く閉ざされており、外観だけしか見られなかったが、内部が良さそうなだけに気持ちが残った。

ヨーロッパの大学は、どこもチャペルを持っているものなんだろうか・・・。

それにしても、フィンランドの主な公共建築はほとんどがコンペによって選ばれていることに驚く。数の割に、力作が多いのはそのせいなのかもしれない。
目利きの審査員によって引き抜かれた斬新なアイデアが世の中できちんと評価されていることが小気味良い。

そして、設計者の多くが、夫妻や兄弟などでユニットを組んでいることもこの国の設計業界の特徴のような気がする。
前にも書いた女性の本格的な社会進出とそれに対する偏見の少なさ、活躍の機会の多さがここにも現れているようにも思える。
ここまで多いとたまたまとは思えない。
フィンランド旅行3
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変装パーティ <フィンランド・レポート47>
3月うさぎ
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ヘルシンキ工科大学、日曜日のキャンパス。

どうもこの日は変装パーティが催されていたらしい。
が、スペインのカルナバル(カーニバル)だとみんな大変な騒ぎだけれど、フィン人は学生でも騒ぐということをしないらしい。魔女や天使やモンスターがぞろぞろ歩いている割には、誰もが生真面目な顔をしているのがなんだか不思議。

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これは、ソーセージ入りポテト。この日は寒くて(夏なのにねえ・・・)湯気が少し魅惑的に見えたが、2ユーロは高く感じたので見送った。うっ、学生は食べているのに、、、
フィンランド旅行3
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H.I.T <フィンランド・レポート46>
3月うさぎ
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ヘルシンキに隣接するエスポー市にあるヘルシンキ工科大学。

ユヴァスキュラ教育大学と同じように、校舎のほとんどがアルヴァー・アアルトの設計によるものである。
そして、ここもとにかく敷地が広い。
特に目を引くのが、このシンボリックな円形劇場の如き形をした大講堂。
大学の夏休み中だったので、講堂内部に入れなくて残念。
写真で見た内部は大きな吹き抜けの部屋に階段状にずらりと椅子が備え付けられていて、光の廻り方がとても美しく感じられた。


フィンランド旅行3
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sisu <フィンランド・レポート45>
3月うさぎ
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フィンランドの国民性を表す時、sisuという言葉を使うことがある、とある本に書いてあった。これは「フィンランド魂」と訳されるように、根性とか、粘り強さとか、決して妥協しない頑強さを指して言うのだそうだ。

たとえば、ラテンの国を訪れた時は、「どこから来たの?」「日本人?」「どうだ、良い国だろ、気に入ったか!」みたいに話しかけられたり、
特に、ギリシャを旅したときは「お〜お〜、こんなちっこい子ども連れてきたんか、よ〜来た、よ〜来た」となめんばかりに子どものほっぺたにひげづらをスリスリしてくるおじさんとかがやたら多かったり(ギリシャ人はどうもスキンシップが好きらしい)したものだが、フィンランドでは町を歩いていてもその手の話しかけられ方をすることは一度としてなかった。
けれど、ひと度、道を聞いたり、お願いごとをしたりすると、凄く丁寧で誠実に応対してくれる。フィン人自身も「フィン人はシャイだからなかなか自分たちから話しかけたりはしないけれど、でも根は親切だから心配しないで聞いてみるといいよ。ちゃんと応えてくれるよ。」と云っていた。これに関しては、本当にそう思った。きちんとしていて、かつ正確である。
こういうところは、私たち日本人とも似ているような気もする。

でも、決して妥協しない頑強さは、昔の日本はともかく現代の日本が失いかけているものの一つかもしれない。日本人はよく云えば、寛容。新しいモノ好きでなんでも受け入れる。そして、アレンジも上手い。サービス精神も旺盛。しかし、概して飽きっぽくポリシーが希薄だったりもする。そして、どこかお気楽である。

それに比べて、あまりにも手際の悪いレジにも、文句一つ云わず、黙って延々と待っていられるフィン人や、またそれだけ列が出来ていても動じなさすぎるレジのフィン人を見ていると、忍耐強いを超えて、実はかなり不器用なんだなあ、と思ってみたり。
フィン人は困った場面に遭遇すると、ギャーギャー文句云ったり、逆に鼻から諦めて引き下がるということはなく、ただ黙って、しかし威圧感を持って、ここから動かないぞ!というポースをするという話を聞いた。これはいかにも想像できる。彼らの主張は動かないことなんだと思う。

ちょうどいいって難しいけど、こういう否定し難い国民性って私はどこか好きなのだ。
でも、「日本魂」ってどういうところにあるんだろうね。

フィンランド旅行3
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コエ・タロ part2 <フィンランド・レポート44>
3月うさぎ
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季節外れにコエ・タロ(レポート5でご紹介したアアルトのサマーハウス)に行って、
中に入れなかった友人のためにーーー

あまり良い写真がありませんが、内部の写真が少し残っていたのでアップしておきます。製図机が2つ並んだ(アアルトと夫人はここで並んで図面を描いていたらしい。)リビングダイニング(ロフト部分あり)、小さなキッチンと寝室。最低限の簡素な簡素な設計。しかし、リビングから、湖をまで視線を届かせることには執着したと云う。
黒いキャップをかぶっている女性が説明してくれたガイドさん。ユヴァスキュラのアアルト博物館で再会した。

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それから、重要な情報!
四ツ葉が5本も見つかったのは、親子が立ってる右手の辺りの茂みです。
その上は必死で四ツ葉を捜している最中のうちの娘。





フィンランド旅行3
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ポスト <フィンランド・レポート43>
3月うさぎ
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森は、一見、森なだけで、誰かが住んでいそうにも見えないけれど、こうして道のところによくポストが並んでいるのを見かける。
森の奥に住んでるんだ〜と、覗いてみるが、いっこうに家の気配はない。
コエ・タロのように、湖畔の家だったりするのかもしれない。
フィンランド旅行3
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