2009.02.28 Saturday 22:57
ある時期、「イムジン河」が
放送禁止歌になっていたことを知って驚いたことがあります。
朝鮮半島の分断がテーマになっているということ、
北から原曲どおりの訳を強制されたこと、
その朝鮮半島と日本との関係の不安定さ、
いろいろなことから、この曲がTVで流れることが
躊躇されていたらしいのです。
その「イムジン河」が昨夜のミュージック・フェアの中で、
加藤和彦と坂崎幸之助によってTVで歌われているのを見ました。
映画「パッチギ」で描かれるなど、
このところ、すでに解禁の流れはあったようですが、
昨夜、実際にTVの中からこの曲を久しぶりに聴く事が出来たのは
感慨深かったです。
ただ、
初めにフランス語、次に韓国語、そして日本語の部分は
あまり当たり障りのない歌詞の部分のみ・・・と
少し消化不良な後味は残りましたが。
今のところは、これくらいの出し方が精一杯ということなのでしょうか。
松山猛氏の訳は、美しくやるせなく、
子どもの頃ですら、なんて良い曲だろうと感じたというのに。
歌い継がれるべき歌は、きちんと守っていきたい
たとえ、歴史や政治が複雑であったにせよ、
せめて歌くらい自由に国境を越えられる世の中であってほしいと願います。