新建築ー住宅特集の今月号に、
「岩見沢の家」が掲載されました。
http://www.mega71.com/works.php
竣工は2006年だったので、住み始めてからもう3年が経過している。
「岩見沢の家」は、北海道に住む夫の弟夫婦が住む家。
森の学者(研究者?)で、音楽を初め多趣味な二人が暮らす
あまり住宅らしくない(作業場のようにも見える)住宅です。
そういえば、作り付けの棚以外には、家具らしい家具すらほとんどない。
けれど、森で拾って来たような枯木、石、動物の骨など、この家には不思議なテイストのものが満ちあふれている。
外壁は、間伐材。
巨大木箱のような形をしたあっさりとした外見ですが、内部は、3つの箱が内蔵されたような構成になっていて、谷あり、橋あり・・・集落を巡るような多様さに満ちています。
そして、四方すべてに水平のスリット窓がついていて、バードウォッチャーハウスみたいに、外の風景が中からパノラマのように見渡すことができるのです。(でも、外からは細いスリット窓だから、あまり中の様子は解らないノダ。)私が行かせてもらった昨年の冬、この窓からの景色はすべて白。白。白。。。。
今は、周りに植えた木に餌台を付けて、鳥を呼び寄せる環境を作ろうとしているのだとか。
そのうち、朝は鳥の鳴き声で目覚め、スリット窓からその観察ができる本当のバードウォッチャーの家になるのかもしれない。
そして、この家の近くには、前に紹介したフクロウも棲む原生林が控えている。
住人と設計者のコラボが成功した家と言ってもいいかもしれない。
シンプルにして味わい深い木箱の家。