2009.07.31 Friday 22:48
方向の情報についつい敏感になる。
アン・サリーのCDの中に納められている
「蘇州夜曲」を、それこそ深夜にでも聴くと、
見たこともない蘇州の情景がなぜか目の前に広がる気がして
しばし、水の都にたたずんでいる気分に浸りたくなってしまう。
「蘇州夜曲」と言うと、年配の方では「支那の夜」の李香蘭を思い浮かべる人も多いことだろう。
(あるいは渡辺はま子さん?)
西条八十の歌詞のまた美しいこと・・・
君がみ胸に 抱かれてきくは
夢の舟歌 鳥の歌
水の蘇州の 花散る春を
惜しむか やなぎがすすり泣く
花を浮かべて 流れる水の
明日のゆくえは 知らねども
今宵うつした 二人の姿
消えてく呉れるな いつまでも
髪に飾ろうか 口づけしようか
君が手折たおりし 桃の花
涙ぐむような おぼろの月に
鐘が鳴ります 寒山寺
西条八十 作詞
服部良一 作曲