この連休、夫は韓国のYONSEI大学に展覧会とシンポジウムの
ゲストとして呼ばれていました。
この大学は首都ソウルにあり、我が国で言うと早稲田大学のような感じで規模も大きく
学力的にも優れた私立の総合大学のようです。
シンポジウムもなかなか充実していて、学生も非常に熱心で、熱い質問に、いかに簡潔に分り易く応えられるか
緊張させられたとのこと。
ゲストが泊まるホテルも大学構内にちゃんと用意されていて、それがドミトリータイプではなく、
本当のホテルのように立派でサービスもしっかりしていたみたい。
とにかく、学内で渋滞が起きちゃうほどのまるで一つの町のような広いキャンパスと賑わいに驚かされたようでした。
(西洋ではそういう規模の大学も珍しくはないけれど、韓国のような小さな国でこの力の入れ様は
日本以上の学歴社会であることを裏付けている気がします。)
来年は、またここで日本の建築家展を大々的に催し、記念に本も出版するとか。
しばらく韓国との交流が強くなりそうです。
その報告の中で面白いと感じたのは、韓国では、住宅は建築家の仕事ではないのだそうです。
・・というか、そもそも市民のほとんどは集合住宅に住んでおり、独立住宅はむしろ稀だということ。
しかも、それらはほとんどゼネコンや工務店が直接供給していて、そこに建築家が登場する機会はまずないのだそうです。
受注のほとんどが住宅である日本の建築家との差は歴然!
日本でも建築家はマイナーな存在ですが、韓国の方がより生き残りが難しそう。
でも、韓国では日本の建築界を興味深く見つめているようで、これからますます交流も深まっていくのかもしれません。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
しかし、昨日のソウルからの便で帰国・・という同じような時刻に、ヨンピョン島への砲撃のニュースがありびっくり。
まあ、混雑に巻き込まれることもなく帰宅出来たのはよかったですが、朝鮮半島はこれからどうなっていくのか心配です。
戦争なんかに発展しないでほしいもの。
ところが、そもそも前の戦争もまだ終わっていないんだとか。
正確な意味では、今も休戦中なのだと。
今後、これ以上キナ臭い方向に発展しないことを祈るばかりです。
このところ、どうやら世界は「世界平和」の方向に向かっていない、と感じさせられるニュースが目白押し・・・未来は暗い??
・・・そうは思いたくないよね。