3月うさぎ

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生と死<オーストリア・レポート33>
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そして、そして、
ウィーン、レオポルド美術館と言えば、やはりグスタフ・クリムトの「生と死」。

テーマは非常に判り易いけれど、こういう表現はやはりクリムトにしかできませんよね。

ウィーンの(19世紀)世紀末美術があれほどにまで盛り上がった最高の貢献者は、やはりこの人なのではないでしょうか。


中欧旅行7
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エゴン・シーレの風景画<オーストリア・レポート32>
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エゴン・シーレというと、人物画ばかりにスポットが当りますが、
今回特にその風景画に目を奪われました。
・・・というより、もっとシーレの風景画に高い評価を与えるべき・・と強く感じました。

若い頃、シーレの絵を観た時は、彼の苦悩があまりにも生々しく筆に現れている気がして、なんかしんどくなるのであまり好きじゃないと思っていたのですが、
今回は、直接心臓をわしっと掴まれたみたいな衝撃が走った気がしました。
風景画で、人の魂を揺さぶるとは・・・やはりこれを天才!と言わず何と言おう・・ですね。

映画や本もそうですが、絵もやはり観る時期によって感想が変わるものですね。
たぶん、こちらもそれなりには変わっているのだろう、と思いました。


中欧旅行7
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Leopold Museum<オーストリア・レポート31>
3月うさぎ
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エゴン・シーレ、グスタフ・クリムトら19世紀の世紀末から20世紀にかけて活躍したウィーンの分離派の代表作が納められているレオポルド美術館。
私はたぶん2度目なんじゃないかと思うけど(一度目ははるか昔)、古い美術館も内装が部分的にリニューアルされて最近風になっていました。

この後ろ姿は夫。
なにやら、学生時代に模写したことがある当時好きだった分離派のポスターの実物が、予期せず目の現れたのに興奮して、このとおり。(この足の角度に喜びが溢れている☆)

あ、この美術館、なんと全面的に撮影OKなのです!
フラッシュさえ使わなければ撮り放題。

しかも、油彩などガラスで保護したりもしていないし、触らなければまじまじ近くで眺めることもできる・・・ありがたや・・・


中欧旅行7
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Museums Quartier<オーストリア・レポート30>
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見たい建築は尽きねども・・・ノルマはなんとか果たせたので、
ウィーン最終日(しかも、2時頃にはプラハに向かって夕方には車を返す約束!)は、美術館巡りに充てることに相成りました。

ウィーンには、ミュージアム・クウォーターと呼ばれる世界でも最大規模の美術館、博物館ゾーンがあります。
これを見逃す手はないものね。。

まず、ここの名物は、この巨大な椅子。
みんな、ここの上でごはんを食べたり、本を読んだり、寝そべったり・・・自宅の居間のようにリラックスして過ごしています。

時間の許す限り、いっぱい観て回るぞ〜♪
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朝食@Triest<オーストリア・レポート29>
3月うさぎ
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ウィーンのホテル、トリエストの朝食は、
気持ちのいい中庭で。。

フルーツとヨーグルト好きの夫は、いつも
主食でお腹がいっぱいになった後も、
別腹でこれくらいは平気でいただきます。

お茶の種類も多かったので、
私はハーブティをいくつか試してみました。

旅行中は、朝食メインな我が家です。
(やっぱり宿泊料に込みなのは、有り難い!ッス。)

中欧旅行7
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レクイエム<オーストリア・レポート28>
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レクイエムは、20:15スタート。
この日の指揮は、MARTIN-JACQUES GARAND。
(どうやら、この夏はずっとモーツアルトのレクイエムを日替わり?で、指揮者やプレイヤーを替えて演奏しているらしい。)

教会の大ドーム(夢を見ているみたいに美しい!)の中で聴くレイクエムは、
最高にシビレました。
もう、言葉では尽くせないくらい。

最後は、アンコールが終わってもみんななかなか立ち去ろうとしなかったですね〜

ウィーン最後の夜、
そして、旅のクライマックスにふさわしい素晴らしい演奏に心底熱くなりました。

ありがとうウィーン。
ありがとうモーツアルト。
-
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カール教会<オーストリア・レポート27>
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カール教会。

カールとは、カール6世のこと。

ペストの流行の鎮静を感謝して、カール6世が聖カール・ボッロメウスに捧げた教会。

ファサード中央に神殿型ボルティコとドーム、左右に鐘楼を配置している。
その間に、33mの高い柱が2本そびえたっている。
(夫曰く、これは相当珍しい!と。。)
これは、ローマのトラヤヌス記念柱を模してつくったのだそうです。
やっぱり、イタリア特にローマへの憧れは、ウィーンをしても強いようですね。

このカール教会に近づいた時、この看板をめざとく見つけてしまった。
「 REQUIEMMOZART」
モーツアルトのレクイエムの演奏会がここであると言うのです。
なんと、数時間後に!

実は、私、スロヴァキアの木造教会巡りをしている時、モーツアルトのレクイエムがどういうわけだか頭から離れなくて、ふと口ずさむのがレクイエムって、、、などと、一人自分につっこんでいたのです。(これ、ホントの話!)
だから、カール教会の階段の上にこの看板を見た時には、もう神様の思し召し?としか思えなくて、「私、これ見る!」と叫んでおりました。

階段の手すりに並んで座っている東洋人二人(翼の石膏像の後ろ)が、夫と娘です。
コンサートの会場を待っているところ。

言い出しっぺの私は、チケット売り場の列に並んでいます、、ハイ。


つづく。。。



中欧旅行7
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カール・プラッツ駅<オーストリア・レポート26>
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オット・ワーグナーばかりが続きます。

この駅も彼の作品です。
この時代のウィーンは、本当に彼の一人勝ちの様相です。

1899年に地下鉄カールス・プラッツ駅の駅舎としてつくられました。
現在もまだ現役だそうです。すごいね。


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メダイヨン・マンション<オーストリア・レポート25>
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そして、そのマヨルカ・ハウスの隣が、
メダイヨン・マンション。
ユーゲントシュティール(19世紀末の、旧体制を打破しようする芸術活動)の作品。
オットー・ワーグナーも、グスタフ・クリムトもこの集団の中にいました。

ファサードの繊細な金細工は、ロコ・モーザ作。
よく見ると、マヨルカハウスと軒の高さも合わせてますね。
ワーグナーは、屋上にシンボルティックな女性(女神?)を配するのがお好きなようで、
郵便貯金局では「ようこそ」、ここでは「ヤッホー」のスタイルをしています。

日本に持って来ると、なんか浮きそうだけど、
ウィーンで見ると、ヘンにうなずけてしまう。
ガウディの建築が、バルセロナの町並みに溶け込んでいるのと、同じ方程式かな。


中欧旅行7
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マヨルカハウス<オーストリア・レポート24>
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ナッシュマルクト市場の向かいに建つマヨルカハウス。
これも、設計はオットー・ワーグナーです。
(彼は、その時代には本当に売れっ子だったんだろうな・・)

壁面の赤いバラの模様は、マヨルカ(スペインのマヨルカ島)タイルを使用しています。

ここはアパートメント。
今も住人が住んでいるため、内部を見ることはできません。


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ラブ・ストーリー<オーストリア・レポート23>
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なんとなくスパゲティが食べたい気分になって(別に他の麺でもいいのだけれど、ヨーロッパで麺となるとやっぱりうどんやおソバというわけにもいかず)、
ナッシュマルクト市場の中にあるカジュアルなイタリアレストランに入ることにしました。

その小さなレストランで、思いがけず素敵なラブ・ストーリーに遭遇することに。。


このカップルの席に大きな花束があるのがわかるでしょうか?

このレインボーのシャツを着ている中年の男性(実は、車いすに乗っている)
このクリクリブロンドの彼女(恋人か奥さんかはよく判らない)との食事中に、
店員さんがこの花束を届けに来た。
勿論、このレインボーシャツの男性の彼女へのサプライズ。。

花束がテーブルに置かれると、彼女はものすごくびっくりして泣き出して、それから「ありがとう、ありがとう」と何度も何度も言いながら、長い長い長〜〜〜〜いキス・・
(クリムトもびっくり?!)

彼女の驚き様と、幸せそうな表情が特別可愛くて、車いすの男性も彼女への日頃の感謝をすべて花束に託したって感じでとてもやさしそうで、まるで映画を見ているようで、そばにいた私たちまでもらい泣きしそうになってしまった。。

うちの夫があとでその花束を届けた給仕さんに、
「感動的なラブ・ストーリーだったね。しかも君は重要なキューピット役じゃないか。」と話しかけたら、
「もちろん!ここはイタリアンレストランだからね」だって。
(たぶん、イタリアはアモール(愛)の国だからって意味だと思う。)


その後の凪の反応もなんだかおかしかった。

食後の散歩の時、たまたま通りかかった他のイタリアンレストランが雰囲気が良かったので、私が「こっちのお店でもよかったかな〜」なんてつぶやいたら、
凪が「ううん、ぜんぜん後悔ない。ぜったいあのお店の方がよかった!
だって、(あの二人のおかげで)本当に幸せな気持ちになれたもの・・」
ですって。



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ナッシュマルクト市場<オーストリア・レポート22>
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「ウィーンの胃袋」と言われるナッシュマルクト市場。

マルクトがマーケットって意味だから、それに市場をつけるとちょっと意味がダブるんだけどね。ま、いいか。みんなそう呼んでるらしいから。
(金閣寺を英訳すると、金閣寺テンプルになるのと同じようなものかな。。)

ここは、ラテンそしてアラブ、オリエンタルまで・・・100を超える小さな食品を中心とした店舗が立ち並んでいる。
あくまで端正で洗練されたゴミ一つないウィーンの町並みの中で、ここだけが猥雑でゴチャゴチャしている。
不要な段ボールが積み上げられていたり、いろんな匂い(人種も)が混じり合っていたり・・・しかし、こういうところもウィーンにあるのね・・・となんとなくほっとさせられる。

一番上はオリーブやさん(オリーブもこんなに種類があるんだね☆)、

二番目はスイーツやさん(けっこう見た目濃厚ですよね?!)、

一番下はスロヴァキアのコシチェのアパートメントの朝食で登場したポットとカップ&ソーサーが一体になったティーセット。
こちらでは、ポピュラーなモノだったんだ〜。
色とりどりでかわいいね。
でも、もし購入するとしたら、私はやっぱり真っ白のがほしいけど。。

中欧旅行7
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Triest<オーストリア・レポート21>
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日本でもコンランショップで有名なコンラン卿が、
1996年、ウィーンで初めてデザインホテルを手掛ける。
そのホテルがここトリエスト。

17世紀、ウィーンからイタリアのトリエストに向かう場所の始発場だったことから、
この名前がつけられたらしい。
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ウェディング・パーティ<オーストリア・レポート20>
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アム・シュタインホーフ教会の庭で、結婚のパーティをしていました。
ちゃんと生バンドまで来ていました。
式は当然、この中で・・ということなのでしょうね。

おしあわせに〜♪
中欧旅行7
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アム・シュタインホーフ教会<オーストリア・レポート19>
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オットーワーグナー設計のアム・シュタインホーフ教会。

この教会の見学は土曜日の午後3時と4時の2回の入場のみ、という厳しい条件だったにもかかわらず、私たちのウィーン滞在と偶然曜日も重なり中を観ることが出来たのは、大変ラッキーだったと言えるだろう。

・・・そんなわけで、この日はこの時間にここに来られるように調整して一日の予定を組み立てました。(車がないと少し不便な場所)

アム・シュタインホーフ教会は校外の精神病院の構内にある。
構内は丘状になっており、斜面をずんずん登った頂上付近にこの教会が見えてくる。(つまり、この教会からの見下ろしはスバラシイ)
精神病院の構内というのでもう少し閉鎖的な空間を想像していたのですが、むしろ明るく開放的で気持ちのいい場所でした。

教会の内部も、つい最近建ったと言われても信用してしまいそうなくらい、あくまで明るく清潔に保たれていました。
オットー・ワーグナーは、たった一人で、建築の歴史を50年、100年と前に進めた建築家なんだろうなと納得できるものがありました。
(しかし、私のbest of オットー・ワーグナーは郵便貯金局の方なのですが)

世界の建築・町並ガイド(エクスナレッジ編)には、
「大理石版とそれを留める銅製ボルト、同じく銅葺き(かつては金箔)のドームで構成される外観は、角張った基壇び上に優美な釣鐘状のドームが置かれたような形状。二重ドームなので内部では程度な天井高と音響効果が実現されている。祭壇および祭壇画、ステンドグラスも必見」と紹介されています。


中欧旅行6
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接吻<オーストリア・レポート18>
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ベルヴェデーレ宮殿の上宮は、現在、近代絵画の美術館になっています。


ここで、グスタフ・クリムトの代表作「接吻」が見られます。

当時は(19世紀)、「接吻」というテーマそのものがタブーだったのだそうです。
(ちょっと信じられませんよね?)

この絵はクリムト自身の恋人エミーリエ・フレーゲがモデルだと言われています。
ウィーンの総合芸術展で人々に大絶賛されたこの絵は、その後政府に買い上げられ、
21世紀現在このベルヴェデーレ宮殿の中に飾られるという経緯をたどっているというわけです。

生死やエロスなどをテーマにぎりぎりまで描き続けてきたクリムトの絵画は常に論争を呼び、(絵の依頼主である)時の大臣が銃撃される・・などの事件も起きたこともあるくらい、クリムト自身がセンセーショナルな存在でしたが、世間を矢面にしてもブレることのなかったクリムトがある意味正しかったことを彼の作品が証明してくれていると感じました。

この写真ではまったく表現できていない金色が実際はただただ美しく効果的に使われていて、いつまで眺めていても眺め足りない気持ちにさせてくれる傑作です。
そういう意味では、当時のオーストリア政府に対しても「お目が高い!」と褒めておいてあげましょうか。

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ベルヴェデーレ宮殿<オーストリア・レポート17>
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皇帝軍総指揮官として活躍したサヴォイ公オイゲンの庭園宮殿。

ベルヴェデーレは、良い眺め→望楼を意味する。
庭園越しに、ウィーンの美しい旧市街を眺めることができる。


関係ないけど、このカラスはツートンカラーでした。
真っ黒のカラスより愛嬌があって、
ベルヴェデーレの庭園にも、それなりにマッチしているようにも思えました。
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ウィーン郵便貯金局<オーストリア・レポート16>
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オットーワーグナー後期の代表作。
この作品で、彼の目指す「近代建築」の到達点となった作品。

御影石や大理石の板をボルトで留め、その頭がずらりと並んで新しい装飾効果になっている外壁。(当時では、目を丸くするようなアイデア!)
中央ホールでは、天井がガラスなだけでなく、床までガラスブロックになっている。これは、地下の部屋まで穏やかに自然光を送り込むため。

この建築は、私たちのウィーン・プログラムの中では本丸的存在でした。
特に夫にとっては、学生時代からいつかこの目で・・と願い続けた作品の一つだったので感動のご対面だったようです。
たしかに、そこは想像以上の完璧な光の空間で(あくまでも均質でまろやか〜)
私自身もいくつか見たオットーワーグナーの作品の中でもやはりこれが一番の傑作だと思いました。

奥のエキシビション・スペースに飾られていた手描きの図面、どれも美しかったなあ・・

でも、ここはどうも、一般の旅行ガイドブックには登場しないようですね。
私たち以外に若干名訪れていた人たちも建築関係者のようでした、、




中欧旅行6
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セセッション<オーストリア・レポート15>
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1897年せ設立された芸術家集団「分離派」の拠点としてつくられたセセッション。

球や直方体などの立体幾何学形態で構成され、月桂樹、フクロウなどの具体的なモティーフが統合されている。
内部は、展覧会場として対応するために余計なものを排除したシンプルな空間として保たれている。
当時としては画期的な半年という短い工期で完成したという。

キラ星の如くの芸術家たちがウィーンに集まった頃、いわゆる「世紀末」現象を起こしたあの時代です。

地下には、長い間行方不明になっていたというクリムト作ベートーベン・フリーズが展示されていた。(これには感動!)

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Ende<オーストリア・レポート14>
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街中で見つけた交通標識。

ひきつったおやじ顔の水色の風船が破裂している。

Ende(=ドイツ語。英語のEndと同じ)にかけて
「おしまい」って意味のブラックユーモア?
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ウィンナー・ビール<オーストリア・レポート13>
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凪が大道芸人のマジックに釘付けになっているあいだに、
大人はビールで一服。。
この日は、なんだか夏らしく少し気温も高めだったので、まだ明るいうちけどね、、)

ビールの肴は、目の前にそびえるシュテファン大聖堂だったりもする贅沢。



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シュテファン大聖堂<オーストリア・レポート12>
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 荘厳なシュテファン大聖堂。

13世紀に建てられた後期ロマネスク様式の教会を14世紀以降ゴシック様式に大規模改装されている。屋根の模様が印象的。
戦火にも遭っているが、戦後鉄骨で改修されたらしい。

学生時代、ウィーンに来た時どこを廻ったのかほとんど忘れてしまっている私も、この大聖堂を見た時のインパクトはさすがに覚えていました。
ウィーンの象徴ですものね。
現在も部分的に改装していて、かつて見たイメージより少しスケールがいささか小さく見えたのはそのせいだったのかもしれません。。


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ペーター教会<オーストリア・レポート11>
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この教会の前身は4世紀後半にも遡るという。

現在の建築は、18世紀の初頭に建てられた。
優美なバロック建築。


あらためてウィーンってすごい。

都市のどこもかしこも、この精度で造られていることがまずほとんどあり得ない。
あり得ないことがあり得ているところがまたすごい。

同時に、アドルフ・ロースが「装飾は罪悪だ」と叫んだ言葉を思い出す。
そうして古典すべてを否定したかったロースの気持ちもなんとなく解る気がする。

これから何か生み出そうとする若い作り手にとって、この町並みの完成度は絶望的な気持ちにさせられるだろう。
新しく何を加えたらいいのか・・と、まずたじろぐところから始めるしかなさそうだ。
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シュリン宝石店<オーストリア・レポート10>
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ハンス・ホラインの手によって改装されたシュリン宝石店。
ウィーン旧市街の繁華な場所グラーベンにある。

建築ガイドブックの説明によると、
『このファサードでは、正方形グリッドに練り込まれた大理石の壁面を、有機的形状の「金工脈」が浸食している』と説明されている。
「暗喩的手法」によって・・とも表現されていましたが、何を暗喩しているのか・・・。

間口の狭いこの小さな小さなこの宝石店も、実は伝説の近代ウィーン建築という位置づけらしいです。建築というより、これ自体が一つの宝石か彫刻のようでもあり。

夫がまだ建築学科の学生だった時代にも、興奮してこの立面をスケッチ(印刷物から)した!というくらいインパクトを受けたと話していました。

このパイプオルガンみたいな円筒は中が抜けていて換気口の役目も兼ねて居るらしい。
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レッティ蝋燭店<オーストリア・レポート9>
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世界的に有名になった気鋭建築家ハンス・ホラインが初めてつくった実作、レッティ蝋燭店(1964年)。

「コールマルクトという歴史街区に唐突に現れたアルミニュームのファサードに、鍵穴のような開口部、その狭い入口を通り八角形平面のショールームに入ると、鏡張りの店内が無限に広がりを演出している。極小の建築ながら、象徴性と仕掛けに満ちている」と紹介されている。
ホライン、やってくれます!

たった3mの間口と6mの奥ゆきに繰り広げられていた当時のディスプレイを見てみたかったです。
現在は、蝋燭店ではなくて宝石店になってしまいましたが。。
 

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グラーベン<オーストリア・レポート8>
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ウィーン旧市街の中の繁華街グラーベン。

この名前は、かつてウィーンの前身だったというローマ帝国の軍事基地に由来しているというから驚く。
この通りを歩いているだけでも、建築史の教科書をめくっているよう・・・。
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ロースハウス<オーストリア・レポート7>
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今見るとさほど語ることもないようなこの向かって右側の建物が、
1900年初頭には、ウィーンで大議論の的になったとは、
少し驚きですよね!


ここは、上にアパートが入る服飾店。
窓に豪華な装飾の入る(左の建物のような)様式建築で埋め尽くされていたウィーンの市街地、しかもこの前のミヒャエル広場を間に王宮と向かい合っていることもあって、王宮に対して不敬だという反対運動が起きて世間に騒がれた。
設計者の名前をとって、ロースハウスと呼ばれている。


今、見ると普通に四角い窓が並んでいるだけなんですけどね。
当時のウィーンにはそれがタブーだったということですね。

アドルフ・ロースは、「装飾は罪悪(犯罪)である」という言葉も残しているので、
まさに確信犯というわけです。
しかし、このロースの勇気?のおかげで、現代建築へのベクトルができたというのは、たぶん間違いはなさそう。少なくとも、ヨーロッパの建築はこの頃過渡期を迎えていたのでしょうね。
逆な言い方をすれば、時代が彼を求めていた・・とも言えるのかも。

いずれにせよヨーロッパ建築史としては、避けては通れぬロースハウスということのようです。

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王宮<オーストリア・レポート6>
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ハプスブルク家の居城。

・・・ここだけ見ても、当時のハプスブルク家がいかに力を持っていたか推測出来るような気になる。
増改築を繰り返したため、複数の様式が混在し、より複雑な平面を持つようになったと言う。
馬車が蹄をならして駆け抜けて行く・・・
出来すぎた風景。。
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ガゾメーター<オーストリア・レポート5>
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19世紀末に建設された4基のガス貯蔵タンクを大々的に改築したガゾ・メーター。
ジェン・ヌーベルやコープ・ヒンネルブラウなど売れっ子建築家を投入して、住居、ショッピング・センター、イベントホールなどを収納した新しい試みである。


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フンデルトヴァッサーハウス<オーストリア・レポート4>
3月うさぎ
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フンデルトヴァッサーが設計したウィーンの市営住宅。
(どうやら今でも市民が普通に生活しているらしい)
クンストハウス・ウィーンの割合近くにある。

こんなユニークすぎる建物なので、当時は相当議論の対象になったらしい。

でも、ガウディの建築がバルセロナでは自然に馴染んでいるように、
ウィーンの町並みではちっとも浮いているとは感じなかった。
むしろ、チャームポイントになっていると思う。

住居の内部がどうなっているのかも、興味津々。。
中欧旅行6
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