なんとなくスパゲティが食べたい気分になって(別に他の麺でもいいのだけれど、ヨーロッパで麺となるとやっぱりうどんやおソバというわけにもいかず)、
ナッシュマルクト市場の中にあるカジュアルなイタリアレストランに入ることにしました。
その小さなレストランで、思いがけず素敵なラブ・ストーリーに遭遇することに。。
このカップルの席に大きな花束があるのがわかるでしょうか?
このレインボーのシャツを着ている中年の男性(実は、車いすに乗っている)
このクリクリブロンドの彼女(恋人か奥さんかはよく判らない)との食事中に、
店員さんがこの花束を届けに来た。
勿論、このレインボーシャツの男性の彼女へのサプライズ。。
花束がテーブルに置かれると、彼女はものすごくびっくりして泣き出して、それから「ありがとう、ありがとう」と何度も何度も言いながら、長い長い長〜〜〜〜いキス・・
(クリムトもびっくり?!)
彼女の驚き様と、幸せそうな表情が特別可愛くて、車いすの男性も彼女への日頃の感謝をすべて花束に託したって感じでとてもやさしそうで、まるで映画を見ているようで、そばにいた私たちまでもらい泣きしそうになってしまった。。
うちの夫があとでその花束を届けた給仕さんに、
「感動的なラブ・ストーリーだったね。しかも君は重要なキューピット役じゃないか。」と話しかけたら、
「もちろん!ここはイタリアンレストランだからね」だって。
(たぶん、イタリアはアモール(愛)の国だからって意味だと思う。)
その後の凪の反応もなんだかおかしかった。
食後の散歩の時、たまたま通りかかった他のイタリアンレストランが雰囲気が良かったので、私が「こっちのお店でもよかったかな〜」なんてつぶやいたら、
凪が「ううん、ぜんぜん後悔ない。ぜったいあのお店の方がよかった!
だって、(あの二人のおかげで)本当に幸せな気持ちになれたもの・・」
ですって。