田舎の家は、ほとんど庭にりんごの木を植えています。
バルト3国は、どこも。
緑の地面に、土がこんもりもりあがっている。
よく見ると、あっちにも、こっちにも。。
「これは、モグラが堀った跡なのよ!」と義妹が教えてくれた。
ヨーロッパには、多いのだそうです。
日本にいると、モグラのことは忘れて暮らしているなあ。。
もっと田舎だと違うのかなぁ??
ロマンチックホテル(名前がベタだよね、、)の朝食そのものは、
特に印象に残っていない・・・が、
このパン切り器は、多少インパクトがあった。
バゲットと切りたてが美味しいが、パンを直に客の手で掴まれては困るので、
どこのホテルもこうやって布で巻いてあったりもするのだけれど・・・
ここのホテルでは、木製のパン切り器で、パンを固定し、
かつその溝の部分にナイフが入るようになっていて、
パンの幅が調節できるようになっている。
悪くないアイデア。
ホテルは、街のはずれの小高くなった場所にあるので、
静かでとても眺めもいい。↓
パネヴェージスの宿 ロマンチックホテル/Romantic Hotel
古い粉引き小屋をリノベーションしたアンティークホテル。
街のピザ屋さんで夕食を食べた時、
夫が置き忘れた財布を、お店の人がわざわざホテルまで届けてくれた。
きっと、その日本人たちは、この街の何処かのホテルに
宿泊しているに違いない!と、
わざわざ探してくれたのだろう・・・
何処にもいい人はいるものだ。涙
お財布(現金だけでなく車の免許証まで入っている!)忘れた当の本人は、
美談だ!なんて、呑気なことを言っている。
こらぁ!!
でも、旅先でこんな親切に会うとやっぱりうれしい。
この国の人全体を信じられるみたいな気持ちになってしまう。
ホテルのあるパネヴェージス/Panevezysは、街ではあるけど、
観光地ではありません。
地元の人はあまり外食をしないのか、
これ!というレストランもなかなか見つけられず、
ウロウロウロウロ、、、
結局、たまたま通りがかったピザ屋さんのキッチンに
立派な石釜が見えたので、その石釜にかけて
入ってみることにしました。
そしたら、ピンポーン!!
なかなかさっぱりした生地の美味しいピザに当たりました!
ほっ。
ちょうど中秋の名月の頃。。
バルトに来てから、
空が暗い分、月が奇麗に見える。
十字架の丘があるシャウレイから、
その日の宿のあるパドヴェージスまで、田舎道を走る。
途中で立ち寄った小さな村で出逢ったおばあちゃん。
(おじいちゃんのようでもあるけど、おばあちゃん!)
とにかく言葉のコミュニケーションができないのだけれど、
私たちの訪問をいたく喜んでくれているらしい。
初めはリトアニア語かと思ったが
スパスィーバ!スパスィーバ!と繰り返していたので、
どうやらおばあちゃんはロシア語を使っていたらしい。
チョコレートをもらったので、
お礼に日本から持って来ていた日本のおまんじゅうを差し上げたら、
また家にもどって、違う種類のチョコを。
小さなおうち。
おばあちゃんは、一人暮らしなのかな。
手前の犬小屋みたいなのは、たぶん井戸。
ラトビアの首都リーガから、車で2時間程度走って
リトアニアのシャウレイ/Siauliai
に到着。
シャウレイには、十字架の丘/Kryziu Kainas
と呼ばれるリトアニアにとって、リトアニア人にとって、
大事な大事な場所がある。
抑圧された民族と宗教の象徴であるクロスヒル(十字架の丘)。
ソ連時代には、何度も何度もブルドーザーでなぎ倒したり、焼き払ったりされた
苦難の丘だが、人々が持ち寄る大小の様々の十字架は今も未だ増え続けている。
スライド会では、いつも旅先の現地料理で、
ゲストをおもてなしすることを心がけております。
今回は、ビーフストロガノフと、ピロシキをメインに選びました。
ピロシキは、
・きのこ+カッテージチーズ
・ひき肉+ゆで卵
・りんご+ディル+カッテージチーズ
の三種類に挑戦!
オリーブオイルで揚げてみました。
2日にかけての試行錯誤の甲斐あって、揚げたてピロシキは
なかなか好評で嬉しかったですが、
三種のうちのお気に入りは面白いほど意見が分かれました!
ま、はじめてのわりには、
なんとかなってよかった!よかった!
レポートの途中ですが、
週末、拙宅にて旅行のスライド会をしました。
テーマは、バルト三国と5月のフランスのプロヴァンス旅行。
20名ほどのゲストと一緒に楽しい一夜を過ごしました。
ロシアや中欧のお料理を提供しているカフェヨージクのオーナーに
ピロシキ作りのコツを伝授してもらった時、
このスライド会の話になって、
それならば!と、こんな旗をプレゼントしていただきました。
たまたま、少し前にお店でバルト三国フェアをした時に作ったのだそうです♪
みんな、気づいてくれたかな〜、、
青白黒がエストニア
ワインレッドと白がラトビア
赤黄緑がリトアニア↓
*旅のレポートは、まだまだ続きます。
エストニアの首都タリンも、
リトアニアの首都ヴィリニュスも、
都市というよりは、やっぱり町だという気がするが、
ラトビアの首都リーガは、都市と呼びたくなる。
新旧が入り交じった要素の多い都市である。
かつては、バルトのパリと呼ばれたこともあったらしい。
この川は、ダウガヴァ川/Daugava。
ユーゲントシュティール/Jugenda Stila Namiとは、
ドイツ語でアールヌーヴォーのこと。
19世紀後半にヨーロッパで大流行だったアールヌーヴォースタイルが、
ここリーガで建築に取り入れられ、大建築ブームと重なって、
アルベルタ通りを中心として、
かなり密集したエリアで、
ユーゲントシュティール様式で建てられた建築が残されている。
でも、彼らの興味は本当に、正面のファサードだけだったようだ。
中庭や階段を見てみると、まったく質素で驚かされる。
ラトビア国立図書館/Latvijas Nacionala Biblioteka。
ユネスコの支援を受けて、実現したラトビアの肝いり国立図書館!
2013年に竣工したばかり。
山のないラトビアに山を作ったか・・と思う程立派だけど、
実は、城をイメージしているらしい。
とりわけ夜が美しいので光の城/Castle of Lightと呼ばれているそうです。
(しかし、せっかくの夜景を見そびれてしまった、、)
設計は、Gunner Birkets氏。
朝食の充実度という意味では、
今回の旅を通して思い出しても、
ここネイブルクスホテルの朝食ビッフェは、
ベスト3に入ることは間違いない。
やはり、ホテルがオーベルジュ(人気レストランが付随)だということが
大きいことに気づかされる。
一つ一つの食材への
気持ちの入れ方、手間の込め方が違うことが歴然としている。
芸術的な朝ごはん!
ネイブルクスの照明はあくまでゼットライトにこだわっている。↓
科学アカデミーと呼ばれる
スターリン・クラシック様式の高層ビル。
ソ連支配時代の名残。
青い空だから健康的に写っているが、
冬の暗い空をバックにすると、かなりの威圧感。
ファッショを感じる建築。
例によって高いところが好きな夫は上りに行きましたが、
私と義妹は下で待ってることにしました。
17階。
地上65mのところが展望台。
リーガでは、「ラトビア料理」を食べてみました。
チーズを使っているからかな?
みんなこっくりとしたお味。
帰ってから再現してみたいけど、できるかな。。
演出としてのキャベツとネギに笑える!
これは、シチューの器としてパンを使ったもの。
パンにしみ込むので、もはやシチューではないのですけどね。
紅いベリーもかわいい。
聖ゲオルギ(ユラ)教会/Sv.Jura Baznica
リーガに現存する最も古い建築物・・・ということらしい。
現在は、工芸博物館。
そもそもは、帯剣騎士団の城の一部。
それにしても、空の色。。。
ラトビアの首都リーガ/Rigaに到着。
ここまでの田園風景からうって変わって、
急に大都会でクラクラクラ、、
ホテルのある旧市街は車の規制も厳しくて、
一方通行、一方通行で、近づいたと思ったら、
また離れていく〜、、という感じ。
リーガの宿ネイブルクスホテル/Neiburgs Hotelは
アパートメントタイプのホテル。
一室一室、キッチンと居間が付いています。
(書斎は、レショプション横の共用部分)
このホテルで、オランダ在住の義妹のフミコちゃんと
待ち合わせ!
ここから3日間バルトの旅に参加してくれます♪
今や、バルト3国もすべてEUに加盟。
貨幣もすべてユーロに変換されています。
ソ連支配時代は、国境が消えたこともあり、
そして今はEU加盟国同士なので、
田舎道では、この白い看板にLATUIJA(ラトビア)と書いてあるだけで、
あっけなくラトビア入りです。
しかし、エストニアはエストニア語、ラトビアはラトビア語、
リトアニアはリトアニア語と言語はそれぞれ。
(それに、部分的にロシア語や英語が混ざっている)
学校の国語もそれぞれの母国語で教えているのだと思います。
その辺の微妙な感じは、外国人である私たちに
とても判別できるものではありません。
ただ、この看板のあと、少しずつ家の数は増えていった気がします。
ラトビアの首都リーガが近づいてきたせいかもしれないけれど。
今回、夫は「水辺」がどうなっているかに
興味があるらしく、
いろんな水辺を求めて何度もウロウロしました。
どこも、海はひたすら青く、ひたすら平ら、ひたすら静か。
ギリシャやイタリアのような、
透明でキラキラしていて飛び込みたくなっちゃうような海ではなくて、
落ち着いた大人の表情を見せてくれるバルト海です。
パルヌの海の日没があまりにも素晴らしかったので、
翌日チェックアウトの時、おもわずフロントのお兄さんに、
「昨夜の海に沈むサンセット、とても感動しました!」と話したら、
「それはよかった!ぜひ次回もまたこのホテルでお待ちしております。」
と丁寧に言ってもらった。
そう言われても、ね。
また来るね♪とは簡単に言えないパルヌです。笑
ホテルを出てからは、海沿いの道を通ってラトビアに向かいます。
写真は、エストニアの田舎家。
海に沈む夕陽を見るのはいつぶりだろう・・・
引き潮になって、象のすべり台が取り残されている。
(潮干狩している巨人ではない!笑)
パルヌの美しい美しい日没。
街を散歩しながら、ついでに夕食のレストランの下見も。。
(よほどのことがないと、ガイドブックには頼らない!)
最近、美味しいレストランのオーラは逃さなくなってきました。
厨房から漏れるかすかなにおいと、ビストロ風の雰囲気だけで、
ここはきっと美味しい料理を提供してくれる♪とピピンと鼻に。
食いしん坊の勘というものです。笑
街を一周して、ここ以上に鼻をくすぐるお店に出逢えなかったので、
やっぱりここに戻ってきました。
エーデルワイスという名前のレストラン。
海辺の街パルヌ。
「夏の首都」とも呼ばれているらしい。
パルヌの典型的な住宅はこんな感じ。
玄関が家の真ん中についていて、
その玄関に向かって、両サイドから階段を
とんとんとんと昇っていくというスタイルが多い。↑
玄関の位置が高いのは、たぶん半地下の部屋があるのが普通だから・・・
だと思う。
屋根裏部屋もありそうですな。